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ネオレックスのタイムレコーダーがグッドデザイン賞

2015/09/30 19:03

 名古屋のITベンチャー企業、ネオレックス(駒井拓央社長)のiPad向けアプリ「タブレット タイムレコーダー」が、2015年度のグッドデザイン賞を受賞した。同賞でタイムレコーダーのカテゴリが選ばれたのは、22年ぶり。同社の製品は、従来の高機能タイムレコーダーや勤怠管理システムと同じく、高度な自動集計や給与計算ソフト向けにデータ出力が可能。出勤・退勤時の顔を記録する機能など、新しい発想力が評価された。

 同製品は、タイムレコーダー機能や業務ソフトとのデータ連携などの基本機能に加え、出勤時などの毎日の顔写真やグラフで自分の状態を把握したり、ビデオメッセージを社員同士で送ることができる。同賞の審査委員からは、「従来の機器の中核となる機能を見直し、新たな機能の可能性を提示する発想はすばらしい」と評価を受けた。

出退勤時に笑顔を撮影したり、天気予報などをみることができる「タブレット タイムレコーダー」

 同社によると、「出勤・退勤時、いつも笑顔という人は少ない」と、長時間労働や人間関係などで職場に楽しみが少なく、自分のしかめっ面に気づいていないケースが多いといった問題意識をもとに、同製品にオリジナルの機能を搭載した。

 出退勤時の顔写真撮影やグラフなどで近況を可視化することで、自己管理が促され、「気分が明るくなった」など、心身の健康が改善したとのユーザー評価も受けているという。駒井社長は「出退勤の時刻を記録する機械から、出退勤にみんなが必ず触れるものへと発想を広げた」と、開発の背景を語る。

 同社は、03年からクラウド勤怠管理システム「バイバイ タイムカード」の開発・提供を続け、西武鉄道など従業員1000人以上規模の企業に導入が進むなど、クラウド勤怠管理で国内トップシェア(15年ミック経済研究所調べ)を誇っている。

 受賞したタイムレコーダーは、9月30日から10月2日まで東京ビッグサイトで開催の「ITpro Expo 2015」と、10月30日のグッドデザイン賞「グッドエキシビジョン2015(G展)」に出展する。(谷畑 良胤)
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外部リンク

ネオレックス=http://www.neorex.co.jp/