ネットワンシステムズ(吉野孝行社長)は、10月26日、宮崎大学(池ノ上克学長)の学生・教職員約9000人が利用する、教育・研究システム用の共通仮想基盤と南海トラフ地震を想定した遠隔地へのバックアップシステムを構築したと発表した。この環境は今年4月から稼働している。

 宮崎大学は、130台以上の仮想サーバーが稼働するこの共通仮想基盤に、ネットワンシステムズが提案した事前検証済み仮想基盤パッケージ「FlexPod」を採用することによって、従来利用していた仮想基盤と比較して初期投資コストと運用負荷を削減した。また、遠隔バックアップでは、対象データが約70TBもの大容量にもかかわらず、差分データの抽出と重複排除をあわせて適用することで容量を大幅に削減し、日々のバックアップを実現している。

 さらに、学生・教職員の利便性向上の側面では、時間と場所を選ばずに利用者間でファイルを共有できるオンラインストレージを導入した。これは情報セキュリティの強化を図る目的でもあり、USBメモリなどの外部媒体を極力使わないことで、紛失事故などを防ぐ手段の一つとして有効に利用している。また、増加するモバイル端末の利用に対応するため、最大通信速度1.3Gbpsを実現するIEEE802.11acに対応した無線LANアクセスポイントと、そのパフォーマンスを最適化する無線LANコントローラを採用することで、講義棟無線LANのエリア拡大と高速化も実現した。

共通仮想基盤の構築イメージ

 今後は、バックアップ先のデータセンターに公式ウェブのサーバーを設置し、災害時でも情報発信を継続できる体制を整備する予定。