ネットワンシステムズ(吉野孝行社長)は、10月6日、恩賜財団済生会支部 福井県済生会病院(福井県済生会病院、登谷大修病院長)のセキュリティ強化のために、仮想ネットワークソフト「VMware NSX」を活用した医療情報システム用の共通仮想基盤を構築し、8月から稼働したと発表した。

 福井県済生会病院では、従来、約60台の物理サーバー上で稼働していた放射線部門システム(一部除く)や検体検査部門システム、薬剤部門システムなど、約40種類の診療部門システムを順次この共通仮想基盤上に移行して、11台のブレードサーバーへと集約することで、設備投資コストと運用管理工数を50%以上削減するとともに、医療情報システムの可用性を向上した。

 さらに、この共通仮想基盤では、セキュリティ強化のためにVMware NSXを活用して、仮想マシン単位で仮想ファイアウォールを実装しており、万が一、不正に侵入された場合でも、被害拡散を防止する手法「マイクロセグメンテーション」を国内医療業界で初めて採用している。

 また、診療部門システムのメンテナンス用の仮想デスクトップ環境も構築しており、VMware NSXとセキュリティ対策ソフト「Trend Micro Deep Security」の連携で、ウイルスに感染したデスクトップを検知すると自動的に隔離し、検疫後に自動復旧する仕組みも整備した。

共通仮想基盤の概要

 今後は、仮想環境監視・管理ソフト「VMware vRealize Operations Manager」によって仮想マシンの実際の稼働状況もモニタリングし、より効率的・安定的にシステムが稼働するようなリソース配分も実現する予定。