ネットワンシステムズ(吉野孝行社長)は、12月4日、福島市教育委員会が市内の市立幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校(市立学校)の教職員に提供する仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。

 福島市の市立学校では、公的費用によるパソコン端末整備が十分でなかったことに加え、多様化する教育環境への対応や保護者・外部機関への対応が増加し、教員が児童生徒一人ひとりにかけられる時間が少ないことが課題となっていた。そこで福島市教育委員会は、教職員の校務負荷を軽減し、教員が児童生徒と向き合う時間を確保できる教育現場の実現を目的として、情報の紛失・漏えいや外部からの不正アクセスなどのリスクを解消できる仮想デスクトップを導入することにした。

 これに対してネットワンシステムズは、EMC「VSPEX」をベースにした事前検証済みの仮想デスクトップパッケージを提案した。このパッケージは、ネットワンシステムズが豊富な導入実績とノウハウをもつVMware/Cisco/EMCの製品を組み合わせたもので、自社の仮想デスクトップ運用経験も交えて、レスポンスタイムを高めつつコストも最適化する設計・構成を実現した。また、セキュリティを大幅に強化するとともに利便性も向上している。

仮想デスクトップ環境イメージ図

 構築した仮想デスクトップは、1人1台のシンクライアント端末とともに今年4月から順次展開し、まずモデル校として選定された市内8校と福島市教育委員会の教職員計約300人が利用を開始している。その後、利用者を順次拡大し、17年には福島市内のすべての市立学校の教職員約2000人が利用する予定。

 ネットワンシステムズでは今後、仮想デスクトップの活用支援とヘルプデスク対応・システム運用も実施し、ICT支援員が各学校を年6回訪問して操作・活用法などを研修で伝えることで、ICTに不慣れな教職員や新年度に新たに加わる教職員でも活用できるように継続して支援していく。