ニフティグループのコマースリンク(永山淑子社長)は、顧客をスマートフォンで店舗まで誘導する仕組みづくりに力を入れている。コマースリンクが店舗の商品や在庫の情報を収集して、それをユーザーが自由に検索できるようにすることで、「お目あての商品がある店舗に誘導する」(永山社長)というものだ。

永山淑子
社長
 例えば、「仕事帰りに“女子会”へ参加する女性が、プレゼント交換用の雑貨を、会社から女子会の会場までのルート沿いで探す」といった用途を想定しており、店舗の商品(在庫)と場所(位置情報)、検索エンジンの三つを組み合わせることでユーザーを店舗に誘導する。

 コマースリンクは、“データフィード最適化(DFO)”エンジンの開発ベンダーであり、このDFOエンジンを使えば、小売店が運営しているネット通販サイトなどで公開している商品/在庫の情報をオンラインで収集することができる。また、同社は商品検索サービスの「ショッピングサーチ.jp」も運営しており、「商品検索」の技術にも長けている。

 今回、商品化したスマートフォンアプリ「monococo(モノココ)」では、同社の強みである「商品/在庫の情報」の収集能力と「商品検索」に、スマートフォンから得られる“位置情報”を新たに加えることで、ユーザーのライフスタイルに密着したかたちで店舗への“送客”が可能になるというわけだ。

 一方、商品在庫に関しては、Googleも「ローカル在庫広告」と呼ばれる広告商品を展開しており、スマートフォンなどの位置情報と商品/在庫の情報、店舗の場所を組み合わせることで、ユーザーの現在地からユーザーの求める商品がある最寄りの実店舗へ誘導する広告商品を展開している。

 コマースリンクはDFOエンジンを活用して、自社アプリのmonococoのみならず、Googleの「ローカル在庫広告」に小売店の商品/在庫情報を登録するサービスも、今年1月7日からスタート。さまざまなメディアを通じて、小売店向けのO2O(オンラインからオフラインへの送客)/オムニチャネル化の支援サービスを強化していく。

 monococoサービスの直近の利用店舗は、首都圏の約380店舗だが、2016年度(16年3月期)末までに全国2万店まで増やしていく。「まずは、スマートフォンをショッピングに利用する割合が高い20代、30代の女性を主なターゲット」として、女性向けのアパレルや雑貨、食品などの商品を取り扱う店舗に加盟を呼びかけていく方針だ。また、訪日外国人向けに英語や中国語などの多言語対応も進めていく。(安藤章司)

「monococo(モノココ)」の画面イメージ。商品在庫とリンクしてユーザーを実店舗へ誘導する