SAPと浪潮集団は、製造業向けビジネスで戦略提携した。製造業の高度化を進める「中国製造2025」を商機と捉え、中国の大手・中堅企業に対して、共同でスマート製造ソリューションを開発・提供していく。

 提携にもとづき、スマート製造・法人クラウドなどの分野で高度な協力を展開。浪潮集団の「浪潮ERP」やSAPの「Manufacturing Execution(ME)」「Manufacturing Integration and Intelligence(MII)」「Plant Connectivity(PCo)」などの製品を融合し、中国の市場ニーズに適合するスマート製造ソリューションや製造プラットフォームを構築する。また、浪潮集団のハード製品とSAPのHANAプラットフォームの認証を推進し、「浪潮HANA一体機」を展開する。

 SAPは、「インダストリー 4.0」に向けて培ってきた経験・ノウハウを生かし、中国において「中国製造2025」に向けたビジネスに力を注いでいる。昨年10月には、中国大手工作機械メーカーの徐工集団とも戦略的な協業関係を結んでいる。今回の浪潮集団との戦略提携の調印式には、独本社のMcDermottCEOが出席し、その関心の高さをうかがわせた。

 一方の浪潮集団は、昨年7月から100億元を投資して、大規模なクラウドDCの建設を進めるなど、クラウド・ビッグデータ分野の取り組みが顕著だ。同年には、「中国制造2025@浪潮」戦略を公表し、複数の中国企業と共同で「中国スマート製造情報化推進連盟」を設立するなど、「中国製造2025」による商機をつかむための準備を着々と進めている。(真鍋 武)