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エプソン販売 2年分のインクを同梱した大容量インクジェットプリンタ SOHO・店舗に省スペース/低コストを訴求
2016/02/11 19:08
週刊BCN 2016年02月08日vol.1615掲載
一般的なカートリッジ交換式の製品とは異なり、本体内の大容量タンクにボトルから注入することでインクの供給を行う。各機種とも本体同梱のインクだけで1万ページ以上の印刷が可能で、別売りの追加インクボトルもカートリッジに比べて印刷1枚あたりの価格は大幅に安いため、低コストで大量の印刷が可能になる。
コストに敏感な新興国では以前から、プリンタを改造して大容量タンクを装着し、安価なサードパーティのインクを注入して使用するユーザーが多く存在した。エプソンではその需要を取り込むため、2010年のインドネシアを皮切りに、世界約130の新興国で大容量タンク搭載機種を販売してきた。14年には西欧、15年には北米でも発売し、主要国では日本が最後の市場投入となる。高い印刷品質が求められる日本では、慎重な需要の見極めが必要なため発売までに時間を要したという。
このクラスのプリンタでは、本体価格が安価なのに対し、消耗品の利幅が大きく設定され、交換用インクカートリッジが利益の大半を生み出す事業モデルが一般的だった。エコタンク搭載の新製品はこの収益形態を大きく変えるものだが、エプソンではインク切れを気にせず大量の出力が可能な環境を提供することで、プリント需要自体の拡大をねらう。(日高 彰)
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