日本フォーシーエス(FORCS、金南甬社長)はクラウド基盤電子ドキュメントソリューション「OZ Paper」の販売強化に向けて動き出した。韓国ソウル市にある本社は、エンタープライズ向けの電子ドキュメント分野で、韓国のトップシェアを堅持し続けており、2015年2月には韓国コスダック市場に上場。成長の勢いは止まらない。

日本フォーシーエス
金南甬
代表取締役社長
 設立14年目を迎える日本法人のFORCSは、進出当初、大手・中堅企業向けのウェブシステム開発ツール「OZ XStudio」を主力製品として、100社以上の導入実績をつくり、着実な成長路線を築いてきた。

 モバイル端末利用の普及を追い風に出入力電子ドキュメントソリューション「OZ eーForm」が誕生した。開発プラットフォームや実行環境、端末を選ばないが、戦略としてiOSスマートデバイス向け製品の開発、販売に注力する方針を固め、昨年12月、日本企画の製品としてOZ Paperをリリースした。発売を先駆けた先行デモンストレーションでは、20社から予約注文を受け、確かな手応えを得ている。

 金社長は、「業務のICT化によって、従来の紙がもつ見やすさや使いやすさなど、よさを消してしまうのはスマートペーパーレス化の主旨に反する」と語る。アップルの最新機能をOZ Paperで再現し、ユーザーに新たな価値を提供。従来、申し込み契約の手続きは、担当が必要記入事項を明記のうえ契約者が記入し、申し込み内容に応じて必要書類のコピーを行うなど、すべて紙を使って、記入・出力していた。このような流れを蛍光ペンや撮影、録音などの機能を使い、紙で行ってきた流れを変えずにタブレット端末で簡単に行うことができる。申し込み書類はすべて電子データとして保存することができ、データ検索や分析が可能。「ペーパーレスの最終目的は、より簡単にデータを収集、分析し、戦略に生かすことだ。OZ Paperはアプリケーションでもありドキュメントでもある」(金社長)と話す。

 システム設計、開発にかかる時間やコストを抑え、Excelファイルのように使用できるクラウド基盤のOZ Paperは、ユーザー数や登録フォーム、ページ数、データ量が無制限で、ファイル1件の保存に25円、1日当たりの保管費用はたったの0.025円。CSVデータをローカル環境にダウンロードすれば費用は発生しない、とてもユニークな費用体系で新たな顧客層の獲得を狙う。

 OZ Paperの発売以来、新たにリサーチアンドソリューションをはじめとする7社が販売代理店に加わり、計20社にのぼる。FORCSは、フランチャイズ契約はじめ、設備点検、店舗の伝票や温度管理などユーザーの課題に耳を傾け、市場拡大を加速させていく。(鄭麗花)