ティントリジャパン(河野通明社長)は、仮想環境用ストレージ「Tintri VMstore」の動作環境を拡充し、Citrix XenServerを新たなサポート対象に加えた。同社製品がサポートするハイパーバイザーとしてはVMware vSphere、Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)、マイクロソフトHyper-V、OpenStack Cinderに続く五つ目で、主要な仮想化製品のほとんどをカバーできるようになった。

米ティントリ
アンドリュー・リー
執行副社長
 同社のストレージ製品は「仮想化専用」の設計を当初から採用しているのが特徴。VM(仮想マシン)単位での管理・運用を効率的に行うための技術を多数搭載しており、ハイパーバイザーと連携し、ストレージ側でVMの稼働状況を認識することが可能。システム全体で最大の性能が出るよう自動的にチューニングを行い、特定のVMによるI/O要求が急激に高まった場合でも、他のVMの性能に深刻な影響を与えないようリソース配分を最適化できる。大量のVMの展開もスピーディかつデータ量を抑えながら行うことができるほか、GUIを通じてVM一つひとつの稼働状況や性能指標を簡単に確認可能なので、ITインフラの利用効率を最大化できる。

 そして、単一のストレージシステム上で、複数の異なるハイパーバイザーの混在稼働に対応するのも特徴だ。米ティントリでアライアンスを担当するアンドリュー・リー執行副社長は、「異種のハイパーバイザーを“相乗り”で運用できるのはティントリの大きな優位性の一つ。クラウド事業者は顧客の要求に応じて、複数の仮想化技術を選択肢として提供できるし、ユーザーがハイパーバイザーを別の製品に切り替えたいときもスムーズに対応可能だ」とアピールする。今回新たにサポートしたCitrix XenServerはGPU仮想化で早くから実績があり、CADアプリケーションをクラウド経由で提供するといった需要での採用拡大も期待できる。

 また、リー執行副社長は「当社製品は高い顧客満足度を得ており、平均すると顧客あたりの売り上げは1年半で初期導入額の3倍に達する」と説明。1台のティントリ製品を導入した顧客は、最初の導入から1年半以内に2台目、3台目の製品を購入しているという意味合いだ。現在、日本市場では製品ディストリビューションや運用サポートで数社とパートナーシップを結んでいるが、今年はSIerを新規パートナーとして獲得したいとしており、ティントリ日本法人からSIerへのサポート体制も拡充していく方針。(日高 彰)

Citrix XenServer上で動作するVMも、ティントリの管理画面上で稼働状況の可視化や、性能の最適化が可能になった