セールスフォース・ドットコム(小出伸一代表取締役会長兼CEO)は4月18日、東京丸の内で「Salesforce製品群の体系に関するご説明会」と題したプレスセミナーを開いた。提供するCRMが営業、サービス、マーケティング、コミュニティ、アナリティクス、IoTの分野などさまざまに広がる状況を受け、改めてSalesforceのCRMプラットフォームの現状をまとめる、同社としての初めての試み。

 会見の冒頭ではマーケティング本部の田崎純一郎シニアマネージャーが、今までの変遷と現状の製品全体像を説明。パートナーとの連携を含めたCRM(Customer Relationship Management=顧客管理システム)以外の分野をマーケティング拡充として進めつつも、セールスフォースの軸足は一貫してCRMにあること、顧客が中心の時代になってきた今、「必ず『CRM』がシステムの中心になる」と今後の方向性を伝えた。

お客様がうまくいかなかったら必ず自分たちにも責任があると自社のポジションを語る
田崎シニアマネージャー

 「直近になればなるほど、ユーザー数がまったく違う速さで増加している」と、同社のビジネスの広がりを語った。実例として神奈川県の鶴巻温泉・陣屋旅館がSalesforceを活用してスタッフ間の情報共有・データの一元管理/分析の大幅な効率化を実現した例を紹介。陣屋旅館では自社の活用から、ノウハウを他の宿泊施設でも利用できるように会社(陣屋コネクト)を立ち上げ、現在はホテル管理システムをパッケージ提供するISVパートナーの1社となっている。

グローバル展開を狙う陣屋コネクト

 質疑応答ではマーケティング本部の御代茂樹シニアディレクターがパートナーについて、「ISVパートナーとしてはグローバルでは約3000、日本は約300社ほどのパートナーがおり、独自のパートナーソリューションを提供している。今後はSalesforceのLightningを活用し、一部の機能を自由に組み合わせてパッケージとして提供するコンポーネント化が加速する見込みで、グローバルではすでに60社くらいが提供している。Salesforceとしても今年は『Year of Lightning』として、さまざまなチャレンジを行っていく」と、パートナーの必要性と同社が考える今後の方向性を伝えた。

現在のパートナー制度と今後についての考えを語る御代シニアディレクター