東京慈恵会医科大学は4月22日、15年4月からICT(情報通信技術)を医療現場で活用するための技術の基礎研究から臨床応用までを幅広く取り扱う研究講座として立ち上げた先端医療情報技術研究講座(高尾洋之講座長)で、産学コンソーシアム「メディカルITメディアラボ」を発足したと発表した。

 東京慈恵会医科大学では、いかにITを効果的に、効率よく医療現場で活用できるかを研究するとともに、臨床応用できるシステムの構築、技術開発を目指している。最終的には、患者と医師など医療者が質のいい医療を実現し、一つでも多くの命が救われること、あわせて膨張を続ける医療費削減につなげることを積極的に実証していく。

 今回のメディカルITメディアラボは、こうした取り組みを推進するため、先端医療情報技術研究講座とさまざまな大学、企業によるパートナーシップの場として発足した産学連携組織となる。ITを活用し「患者のための医療」実現のため、地域医療機関や介護事業者による迅速で適切な患者・利用者間の情報共有、連携推進を図る。また、モバイルやセンサでデータ収集、高度に分析し、国民の健康管理、向上施策の重点化・効率化、医療技術の発展などを目指す。東京慈恵会医科大学では今後、この領域に貢献するITテクノロジーを「MedTech(メドテック)」と呼称するとしている。

 具体的な研究内容としては、「医療系アプリケーションソフトの導入と各種連携」、「医療現場での業務支援・改善ツールや教育ツールの導入と検証」、「病前・病中・病後をケアする、食と運動の習慣や環境の改善方法開発」、「ロボットやウェアラブルデバイスなどのIoTを活用したヘルスケア用途の開発と検証など」を予定している。

 なお、メディカルITメディアラボの参加企業は、アイキューブドシステムズ、アイホン(参加予定)、アルム、エクスビジョン、NTTドコモ、クックパッドダイエットラボ、クラシコ、ジェナ、ジェーエムエーシステムズ、シーメンスジャパン、スタディスト、スプラッシュトップ(参加予定)、チェンジ(参加予定)、ピーエスシー(参加予定)。参加する学術研究・臨床機関は、東京慈恵会医科大学、芝浦工業大学 渡邉研究室、中央大学 土肥研究室、東京理科大学 山本研究室、元祐研究室となる。