【上海発】アビームコンサルティング中国法人の徳碩管理諮詢(中野洋輔・大中国区総経理)は、事業を再度、成長軌道に乗せる。同社は昨年、従業員数を従来の半分程度の100人以下にする事業改革を実施している。中野総経理は、「今後は正常な利益を捻出できる企業を目指す」と意欲を示す。

 同社は2004年の設立から14年まで、売上高2ケタ増の高成長を続けてきた。その一方で、ローカル企業向けビジネスを中心に、コスト競争に巻き込まれ、不採算案件の受注やサービス品質の低下が発生。収益率も落ち込んだ。そこで15年、新たな経営トップに就任した中野総経理は事業改革を実施。この1年を通して新体制の整備を進めてきた。

中野洋輔
大中国区総経理
 今後は収益性を重視し、工数・タスクなど、無理のない提案をすることで、日系・欧米系・ローカル系の各顧客に対して同等の価値・品質のサービスを提供する。中国のユーザー企業は、早期でのシステム稼働や、案件確定後の値下げを要求するケースが多いが、中野総経理は「リスクのないやり方でプロジェクトを推進したほうが、ユーザーにとってもメリットがあることを訴求する」と語る。自社のやり方を貫くユーザーには重きを置かず、アジア市場に精通し、豊富なナレッジ・ノウハウを有する同社の強みを生かして、「アビームの価値を認めてくれる企業を中心に開拓していく」という。(真鍋 武)