スウェーデンの次世代ファイアウォール/UTM(統合脅威管理)ベンダーのClavister AB(ジム・カールソンCEO、クラビスター)は、IoTセキュリティへの取り組みを加速させている。同社では次世代ファイアウォール製品「Clavister」を提供。独自開発のファームウェアによるOSSやLinuxのぜい弱性の影響を受けない堅牢性や、17MBという容量の軽さが特徴だ。こうした性能を生かして、IoTデバイスそのものや、デバイスとつながるネットワークへの組み込みなど、IoTセキュリティへの取り組みを進めている。

クラビスターのジム・カールソンCEO
(写真はJapan IT Week 春のキヤノンITS展示ブースにて)

 その一環として、現在、ストックホルムにあるインテルのIoT研究施設でインテル、ウインドリバー、デルと共同で、IoT市場へ向けたソリューションを研究中とのこと。実際に、「軍事機関への導入事例があり、ほかにもビルや自動車でPoCを進めている」(ジム・カールソンCEO)という。また、クラビスターの顧客であるノキアが4月、病院患者の血圧などを計測するIoTデバイスを開発する企業を買収したことを踏まえ、「テレコムとIoTの業界が今後融合していくだろう」とみている。

 現時点ではIoT領域における同社の売り上げは大きくないものの、今後IoTセキュリティへのニーズが高まることで販売増を狙っていく。また、日本については、本拠地であるヨーロッパに次いで重要な市場であると認識しており、「現在は、SMBやエンタープライズをターゲットにアプライアンスを販売しているが、テレコムとIoTの融合も含め、今後さらに販売増が見込める」(同)と、クラビスターの総販売代理店であるキヤノンITソリューションズへ期待を寄せた。(前田幸慧)