京セラコミュニケーションシステム(KCCS、黒瀬善仁社長)は、フランスのSIGFOX(シグフォックス)のIoT向け低価格ネットワークサービスを、2017年2月から順次始める。SIGFOXは、IoTに特化した低消費電力で広範囲の通信が可能な「LPWA(Low Power Wide Area)」方式のIoTネットワークを強みとしている。

 SIGFOXの「LPWA」ネットワークを活用すれば、1デバイスあたりの通信費が年間100円から、内蔵電池で5年間運用できるデバイスの開発が可能になるという。また、SIGFOXは欧米を中心に24か国で展開していることから、国内のみならず海外と一体的なIoTネットワークの運用も容易だとしている。
 
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写真左からKCCSの黒瀬善仁社長、SIGFOXシンガポールの
Roswell Wolff(ロズウェル・ウォルフ)アジア太平洋地区プレジデント

 KCCSの黒瀬善仁社長は、「SIGFOXのLPWAを活用することで国内のIoT活用が一気に進む」と、これまで課題だったIoTの通信費の高さを解消でき、IoTの普及促進に役立つと話す。SIGFOXシンガポールのRoswell Wolff(ロズウェル・ウォルフ)アジア太平洋地区プレジデントは、「SIGFOXネットワークサービスを2018年をめどに60か国への展開を見込んでいる」と話した。

 SIGFOXネットワークの主な仕様は、通信速度100bps(上りのみ)、通信周波数は920Mhz帯(免許不要)、伝送距離は数十キロメートル程度。

 KCCSでは、まずは2017年2月から首都圏からSIGFOXネットワークサービスをスタートさせ、2018年3月までをめどに全国主要都市で利用できるようにする。IoTを活用したビジネスを手がけるサービスベンダーなどにSIGFOXネットワークを販売していくことで、2020年までに累計接続IoTデバイス数1500万台、年間売上高100億円を目指す方針だ。