エプソン販売(佐伯直幸社長)は11月17日、記者会見を行い、新たにビジネス向けプロジェクター20機種を発表した。

 今回発表したのはビジネスプロジェクター13機種(内訳は、明るさと軽量モバイルを両立したモバイルモデル3機種、明るさと基本性能を追求した多機能パワーモデル7機種、広い空間での常設に適する高光束モデル3機種)と、インタラクティブ機能付きを7機種(内訳は、ホワイトボード機能搭載モデル2機種、電子黒板機能搭載モデル3機種、超短焦点壁掛けモデル2機種)となる。

 インタラクティブ機能付きプロジェクターの投入で、オフィス環境でのビジネスのトータルコスト削減や教育現場での効果的なアクティブラーニング、ICTを活用した授業が簡単に実現できるようになる。今回の発表により、ニーズに合わせた最適なプロジェクターの選択が可能になる。

 新商品を含むビジネスプロジェクター全体で今後1年間で約15万台、その中のインタラクティブプロジェクターでは約2万台の販売を目指す。発売時期はモバイルモデル3機種は2017年1月から、多機能パワーモデル7機種は2016年12月から、常設モデル3機種は2017年1月から、ホワイトボード機能搭載2機種は2016年12月と2017年2月から、電子黒板機能搭載3機種は2016年12月から、超短焦点壁掛けモデルは2機種2016年12月から。また、それぞれの参考価格は、モバイルプロジェクター3機種が10万8000円から、多機能パワーモデル7機種が17万8000円から、常設モデル3機種が43万円から、ホワイトボード機能搭載2機種が29万8000円から、電子黒板機能搭載3機種が20万8000円から、超短焦点壁掛けモデルが15万3000円から。

 会見の冒頭ではエプソン販売の販売推進本部長の鈴村文徳取締役が登壇。「一挙に20機種という非常に多くの新製品発表となった。従来より展開してきた多くのお客様にしっかり選んでいただける、きめ細かなラインアップを引き続き提供する」と語る一方で、「これまでの反省として、今までは『写す』ことに主眼を置いてきたが、写すだけで会議や授業がよくなるだろうか、という思いもある。ただ単に製品数を増やすだけでなく、機能と利用シーンを前面に打ち出し、現場で今まで以上に活用していただくことを目指す」と、プロジェクターの利活用をさらに促進していくと意気込みを語った。
 
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登壇した鈴村取締役
 
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充実したラインアップと豊富な機能を提供

 コンパクトボディで提供するモバイルモデル『EB-1795F』『EB-1785W』『EB-1780W』は、全機種3000ルーメン(lm)以上の明るさを保ちつつ無線LANには標準対応。機種ごとにフルハイビジョン対応やスマートデバイスからの投写を簡単にする新機能スクリーンミラーリングやNFC(近距離無線通信技術)対応、PowerPointのスライド送り戻しを手をかざして操作できるタッチプレゼンター機能などを搭載した。

 4200lmから5500lmで大会議室まで対応する明るさの多機能パワーモデル『EB-2265U』『EB-2245U』『EB-2165W』『EB-2155W』『EB-2065』『EB-2140W』『EB-2040』も同様に、機種ごとにWUXGA対応、フレームフィット機能やタッチプレゼンター機能などを提供する。

 常設設置を必要とする中・大会議室や講義室用で「EB-4000シリーズ」の後継となる「EB-5500シリーズ」の『EB-5530U』『EB-5520W』『EB-5510』は、全機種ともに5500lmの高輝度と、15000:1の高コントラストで高画質投写を実現。上下左右のワイドレンズシフト機能で柔軟な設置が可能だ。

 インタラクティブプロジェクターとしてオフィス向けにホワイトボード機能を搭載した『EB-1460UT』『EB-1440UT』では、超短焦点壁掛け式では初のWUXGA解像度と、書き心地が向上した新型電子ペンを採用。新機能としては画面送付機能を搭載しており、ホワイトボード画面やパソコン画面などの投写画面を最大50台のPCやタブレット端末にワンタッチで配信でき、会議資料の配布や議事録共有の手間削減に貢献する。また、ホワイトボード共有機能を強化し、ホワイトボード画面に加えてPC画面等の共有も可能になった。

 学校向けに電子黒板機能を搭載した『EB-696UT』『EB-695WT』『EB-685WT』は、電子黒板から子どもたちのタブレット端末に教材や書画カメラ(実物投写機)をワンタッチで配信する画面配信機能を搭載。タブレット端末を使った学習状況の進捗確認が電子黒板上で確認できるサムネイル表示にも対応し、タブレット端末を活用した授業を簡単・便利に実現する。投写画面から書画カメラの操作ができる、書画カメラ連携機能も搭載している。
 
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ユーザーの用途に合わせた豊富なラインアップを提供する

 会見ではVPMD部の蟹澤啓明部長が販売戦略を説明。改めてそれぞれのターゲットユーザーを活用シーンとともに説明しつつ、「自信をもって、それぞれに最適なプロジェクターを提供できると自信を持っている。ただ、その裏返しでラインアップが多く、どのモデルが最適なのか、選びづらくなるという声もある。商品を選択するという部分で本当に課題を解決できるプロジェクターとは何か。また、その活用をいかに高めていくかという2つを共通の課題として、施策を展開していく」と、今後の方向性を語った。(藤代格) 
 
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「シェアだけでなく、市場自体の価値を広げる努力を続けていく」と語る蟹澤部長