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横河レンタ・リース、ITデバイス運用管理の新クラウドサービスを発表

2016/11/29 22:02

 横河レンタ・リース(金川裕一社長)は11月29日に記者会見を開き、自社開発の新サービス「Simplit Manager」を発表した。本日から提供を開始する。

 Simplit Managerは、PCをはじめとしたIT機器のライフサイクルマネジメントを支援するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)クラウドサービス。企業におけるIT機器のライフサイクルにかかわる業務プロセスにおいて、情報システム部門とユーザー部門をつなぐ専用ポータルサイトをクラウドで提供する。主な機能としては、IT機器導入を計画する際のカタログ機能、調達する際の申請手配機能、導入する際の棚卸機能、運用する際のIT資産管理機能、リプレースの際の通知やその支援までを提供する。これによって、企業の情報システム部門がIT機器運用管理の際に行っていた業務のBPOが可能になる。

 初期費用や月額費用は無料で、横河レンタ・リースの担当営業や専用サイトから利用の申し込みができる。横河レンタ・リースがIT機器関連のレンタルサービス事業者として30年間培った管理プロセスや運用ノウハウを投入したという。2018年3月までに500社の利用を目指し、ITデバイス運用管理における属人化問題の解決を目指す。
 

登壇した金川社長

 会見の冒頭では金川裕一社長が登壇。「企業の生存率は10年間で6.3%、100社中6社しか残らない、といわれている。来年弊社はおかげさまで30周年を迎えるが、30年となると生存率は0.025%。顧客ニーズの多様化や労働人口の低下など社会/経済情勢はますます変化し、今後企業生存率はさらに下がることも予想されている。生き残るためにはビッグデータやIoTなどIT利活用を進め、ビジネスモデルや働き方を変えていく必要がある」と、IT利活用の必要性を強調した。
 

提供している商材と併せ、最先端のIT環境で使う「WaaS」を提供する計画

 その一方で、「課題として労働人口の減少などでIT人材の獲得は難しくなっていく。ITの利活用を進めるために新たな人材を確保するのではなく、情報システム部門をデバイスの運用管理という定型作業『守りのIT投資』から『攻めのIT』へと戦略的に変革させる人材を確保することで生産性向上を支援したい」(金川社長)と、今回のサービスを提供する背景を語った。(藤代格)
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外部リンク

横河レンタ・リース=https://www.yrl.com/