電通情報国際サービス(ISID)主催、QUICK協賛の「Robo-advisor Hackathon&DemoDay」が11月8日、東京で開催された。今年4月、金融機関向けに開催したロボアドバイザー(RA)セミナーには、韓国RAサービスのスタートアップ企業も参加し、韓国市場の実績を交えて自社サービスを紹介した。これを機に、金融機関から日本のマーケットデータを活用した実績を確認したいとのニーズが生まれ、RAハッカソンの実施に至ったとISIDの金融ソリューション事業部李赫シニアコンサルタントがイベント開催の経緯を述べた。

QUICK
堀内 誠
取締役
 今回のハッカソンには、韓国のRAサービス企業WISDOMAIN、QRAFT Technologies、And Beyond Capital anagement(ABCM)、ValueSystem、BSMITの計5社が参加し、一か月に渡り日本のマーケットデータを運用した。

 各企業の結果発表に先立ち、RAハッカソンに実データを提供したQUICKのイノベーション事業統括補佐・FinTech事業担当の堀内誠取締役が挨拶とともに、米FinTech企業Xigniteへの出資や事業提携など、FinTech関連の取り組みを紹介。クラウド、ウェブ APIを利用したマーケット情報を、FinTech企業や金融機関、インターネット企業などに提供することで、日本のFinTechのエコシステム構築に貢献していきたいと意気込みを語った。

未来創造科学部
イ・ハンジェ
グローバルパートナーズ
チーム長
 米経営コンサルティング企業AT Kernyによると、グロバールRAの運用資産規模は、2016年の3000億ドルから20年には2兆2000億ドルに達するという。こうした市場展望を背景に、韓国未来創造科学部グローバルパートナーズチーム長イ・ハンジェ氏は、「AI(人工知能)を含めたRA産業を国家戦略として育成し、多くの実力あるRA企業が誕生した」と説明。韓国の収益率コンテストで優勝した企業や技術力を誇る企業のハッカソンへの参加をアピールした。

 参加企業は、独自の視点や技術による結果を発表。WISDOMAINの特許データにもとづいて、独自の技術力指標PTR(Price Technology Ratio)を投資判断に取り入れたRA「WISBOT」やディープラーニング・ポートフォリオエンジン技術を用いたQRAFT TechnologiesのBtoB RA、投資信託で培ったノウハウを独自の機会学習のアルゴリズムを用いたABCMのRichRoboなど実運用結果を用いて優位性をアピールした。

 今回のRAハッカソンでは、BSMITの「FABOT」が、AI投資エンジンベースのポートフォリオの構成から売買、リバランシングまで、すべての投資アクションを自動的に運営可能な点が高く評価され、ベストオブハッカソンに選ばれた。(鄭 麗花)