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ノイアンドコンピューティング FlexCRMを業種別に販売 安価で使いやすさ武器に

2017/02/01 09:00

週刊BCN 2017年01月23日vol.1662掲載

 2000年の創業以来、一貫して自社ソフトウェアの開発・販売を手がけている広島市のノイアンドコンピューティング(藤川英士代表取締役)は、16年4月に発売したCRM(顧客情報管理)「FlexCRM」の販売を強化している。大企業が使う本格的なCRMを中小企業や大企業の部門単位で安価に使えるクラウド型製品として、1年弱で40社を超える企業に導入した。「会計システムは多くの中小企業で利用が進んだ。だが、中小企業ではCRMの導入率が低い」(藤川代表取締役)と、柔軟に機能を選択でき、デフォルトで他のシステムとの連携を可能にするAPIを搭載する同CRMは拡大の余地が大きいとして、直販と全国の販売パートナー経由で販売を本格化している。

藤川英士
代表取締役
 FlexCRMは、顧客管理機能に加え、営業支援やカスタマサポート、分析などフロントオフィス向け機能を20種類以上搭載する。利用する企業は、使いたいメニューだけを選択することで各社専用の業務支援ポータルが完成する。「アプリケーション開発の手順を踏まず、コンサルティング契約も不要で、すぐに利用できる」(藤川代表取締役)と話す。価格は5人までのライト版で月額1500円/1人、利用人数無制限のスタンダード版が同3500円と安価だ。

 操作性はSNSを使う要領で簡単にでき、16年10月にはAPIを搭載したため、すでに使っているクラウドサービスなどと連携する機能が標準で使える。FlexCRMは、機能性や操作性などが評価され、16年に11月にクラウドサービス推進機構(CSPA)が中小企業に適したサービスとして認定する「クラウドサービス認定」を取得している。

 藤川代表取締役は、「単なる顧客管理としてではなく、日報登録や商談プロジェクトの進捗管理用のSFA(営業支援システム)やメーカーのカスタマサポートとして、受付や対応管理、契約状況の把握などでも利用できる」と、幅広い利用を可能にしているのが特徴だと強調する。最近では会計事務所が顧問先企業を管理するためにFlexCRMを導入するケースが増えている。

 現在の販売パートナーは、公表しているだけで広島市のエレコム情報サービスなど全国に9社。今後は、業種特化の戦略も進め、得意分野のパートナー獲得を目指す。(谷畑良胤)
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