中国貴州省・貴安新区が、ビッグデータ産業の振興による発展を強調している。このほど、同新区で実施されるビッグデータ関連の総事業規模が、過去1年で倍増し、250億元に達したと発表した。

 貴安新区は、2014年に新設された中国8番目の国家級新区。貴州省が中国初の「ビッグデータ総合試験区」に指定され、20年までの「第13次5か年計画」でもビッグデータ産業の先進地域に位置づけられていることから、関連産業を軸に成長を図っている。
 
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「奇跡的な成長」と自称する貴安新区では大規模な建設ラッシュが進む

 当初はさら地の状態から出発したが、中国政府の手厚い支援を背景に、すでに鴻海科技集団(フォックスコン)、クアルコム、ファーウェイなどが巨額投資を行っている。データセンターの誘致にも積極的で、中国三大通信キャリアの中国移動通信、中国電信、中国聯通は大規模DCを建設中だ。

 新区では、こうしたビッグデータ関連産業を背景とした発展を「奇跡的な成長」と強調。公にアピールすることで、域外からの投資を呼び込もうとしている。一方、DC拠点や生産拠点としての活用メリットはあるものの、市場としての魅力が乏しいことから、日系ITベンダーは同新区の進出に慎重な姿勢をとっている。(真鍋 武)