年度末を迎えるこの時期、各PCメーカーは新製品を投入する。「ThinkPad」シリーズを展開するレノボ・ジャパンは、ユーザビリティーを追求した新モデル4製品に加え、プレミアムモデル「ThinkPad X1」シリーズ3製品を発表した。

 レノボは、ワークスタイルの変革に力を入れている。安田稔執行役員専務は記者会見で、「政府の後押しもあり、働き方の変革が進んできた。もともとは仕事の生産性向上からはじまったワークスタイル変革だが、介護問題や女性の社会進出による育児の問題によって、新しい働き方、テレワークが必要となっている」と説明した。
 
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吉原敦子氏
コマーシャル製品事業部
ThinkPad担当

 新製品は、液晶ディスプレイが360度回転するマルチモードPCからフラッグシップモデルまで多岐にわたるが、14イ
ンチの液晶を搭載した「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad T470s」「ThinkPad X1 Yoga」を推す。キーワードは14インチという画面サイズだ。

 コマーシャル製品事業部 ThinkPad担当の吉原敦子氏は「15.6インチモデルは大きく、重たく、12/13.3インチモデルは画面が小さく作業効率が悪い。14インチモデルなら、携帯性と作業効率の両立を実現できる」と力説する。なかでもThinkPad X1 Carbonは、狭額縁を採用することで、従来モデルと比べて縦横サイズを約1cm削減。13インチモデルと同等の本体サイズを実現した。

 「市場で14インチモデルはまだ少ない。顧客に新たな選択肢として14インチモデルを提案し、レノボがこの市場をつくっていきたい」と吉原氏は意気込みを語った。
 
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ThinkPad X1 Carbon

 PCを使う現場の人だけではなく、管理者向けのユーザビリティも強化した。ハードウェアの異常が発生した時、エラービープ音が鳴るが、これまでは長い音と短い音を組み合わせたモールス信号のようなもので、管理者はその音を聞いて、マニュアルと照らし合わせてエラーを特定するといった煩雑な作業が必要だった。2017年モデルは、個別の音階をもったエラー音でエラーコードを発信し、スマートフォン対応の専用アプリ「Lenovo PC Diagnostics」に聞かせることでエラーコードとともに、機種名、エラーの原因、タイムスタンプ、そしてモデル名やシリアルナンバーに至るまでを特定できる。大規模な企業では、事業所ごとに管理者がいない場合があるが、その際も電話を通してエラー音をスマートフォンに聞かせ、遠隔地から対処できるようになり、管理者の利便性が大幅に向上する。(山下彰子)