百度(李彦宏CEO)が、医療事業部門を再編することが明らかになった。2月9日、同社は社内メールを通じて再編を通知。一部チームはAI事業に組み込まれ、その他チームは活動を停止する模様だ。第一財経日報、21世紀経済報道などが報じた。

 百度は2015年1月に医療事業を開始。医療サービスを手がけるITベンチャーに投資するなどして事業基盤を整備し、主にモバイルインターネットを通じた病院の予約受付サービスを展開してきた。

 しかし中国では、インターネット医療サービス市場が黎明期にあり、収益モデルがまだ十分に確立されていない。加えて百度は、医療広告不正を端に発した「魏則西事件」などの影響で信頼性が落ち込んでいた。

 同様のサービスを展開する中国企業も方向性を模索している。第一財経日報によると、昨年8月には、160就医が300人規模の人員削減を実施。また、インターネット医療で5年の経験をもつ尋医問薬網も、従業員の50%以上を削減したと報じた。一方、最近では予約受付サービスから事業モデルを転換し、インターネットを通じて遠隔地から診療を行うインターネット病院領域に舵を切る企業も出てきている。

 百度は今後、人工知能(AI)を活用したインターネット医療に力を注ぐ方針。AIを活用して医師の診断を支援するサービスなどを開発していくものとみられる。(真鍋 武)