カシオ計算機は4月3日、飲食店支援サイト「HANJO TOWN」の新サービス「HANJO with PRO」の提供を始めた。税理士や社会保険労務士などの専門家が、クラウド上で顧問先の経営状況を把握でき、売上拡大に向けたさらなる連携強化が期待できるという。

 HANJO TOWNは、飲食店の経営支援を目的に、同社が2016年10月に開設した。飲食店の売上集計管理サービスを通じて蓄積してきた約1万店分、約1億件の情報を使い、経営課題の解決に役立つサービスを提供している。

 同社によると、従来の仕組みでは、顧問先の担当者と専門家が、書類の受け渡しなどで直接会う必要があった。これでは時間や費用がかかるほか、書類の紛失などのリスクもあり、顧問先と専門家の双方から改善の声が上がっていたという。
 
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三上哲章氏

 HANJO with PROは、顧問先が利用するHANJO TOWNのページに、専門家が代理ログインできるのが特徴。直接会わずに、顧問先と同じ画面で会計処理や給与計算などの確認ができるほか、連絡や指示を出したり、進捗の管理をしたりすることもできる。専門家は、月額2980円(税別)の費用で60店の管理ができる。
 
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 ただ、すべての情報を双方で共有するわけではない。双方に権限差を設け、安全で効率的な運用を可能にした。例えば、店のクレジットカード情報などは、専門家側からは閲覧できない。一方、専門家側には、作業完了後、顧問先がデータを操作できないようにロックできる機能をもたせた。
 
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 カシオ計算機営業本部システム営業統轄部システム戦略部戦略企画室の三上哲章氏は「代理ログインという考え方をとったので、専門家は顧問先の状況を網羅的に管理し、顧問先に寄り添った支援ができる。顧問先は、専門家に記帳をお願いするだけでなく、業績を上げるための具体的なアドバイスがもらえるようになる」とメリットを説明した。(廣瀬秀平)