アマダへの導入事例で「最優秀賞」

 JSOL(前川雅俊社長)は、SAPのERPである「S/4HANA」ビジネスへの注力を鮮明にしている。金属加工機械メーカーのリーディングカンパニーであるアマダホールディングス向けに「S/4HANA Enterprise Management」を活用したグローバル経営基盤を提案し、昨年、これが本稼働を迎えた。今年3月には、同プロジェクトにより、SAPジャパンのパートナーアワードである「SAP AWARD OF EXCELLENCE 2017」で、昨年本稼働したプロジェクトのうち、インパクト、クオリティなどの総合評価を競う「プロジェクト・オブ・ザ・イヤー」の最優秀賞を受賞している。同社の増田裕一・執行役員製造ビジネス事業部長は、「日本市場では、S/4HANAの初の全面採用の案件であり、苦労はしたが、S/4HANAビジネスへの大きな手応えも得られた。従来型のERPとは一線を画し、さまざまなデータをリアルタイムでつないで活用できる、デジタルビジネスのコアを支える基盤として、ポテンシャルの高い商材であることを再確認した」としている。

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増田裕一
執行役員製造ビジネス
事業部長

  JSOLがSAP AWARD OF EXCELLENCE 2017 プロジェクト・オブ・ザ・イヤーを受賞したアマダホールディングスのプロジェクトは、日本国内でS/4HANA Enterprise Managementを導入し、これを核にグローバルの各拠点や取引先とのデータ連携を実現し、膨大な情報の集約、活用をベースにビジネスのデジタル化を進めるというものだ。同社がアマダホールディングス側にS/4HANA Enterprise Managementを提案したのは、2015年の夏頃のことで、当時はまだS/4のラインアップとしては財務会計機能しかリリースされていなかった。それでも、「デジタルを指向するアマダホールディングスの経営の方向性を考えれば、S/4HANAが適していると確信していた」(増田執行役員)というJSOLの提案は、最終的にユーザーに受け入れられたことになる。増田執行役員は、「SAPのERP導入そのものでは豊富な実績や独自のテンプレートがあるし、コンサルティングの能力を含め、経営管理、グローバルのPSI(生産、販売、在庫)管理など、どういうかたちで業務を改革していくのかというトータルの提案を高く評価していただいた」と振り返る。

 導入にあたっては、新製品の初期導入事例ということもあり、「SAPジャパンだけでなく、独SAP本社とも密に連携しながら、一つひとつ課題をつぶしていった」(増田執行役員)。結果的に、多様なデータをリアルタイムに活用でき、スピード経営につながるシステムに仕上げることにつながった。(本多和幸)