「DIRECT!EXTREME」を8月リリース

 日本ワムネット(石澤幸信社長)は、大容量高速データ通信サービス「DIRECT!EXTREME」を8月に提供を開始すると発表した。

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石澤幸信
代表取締役社長

 「大容量のファイルの送受信に時間がかかる、HDDやUSBなどのデバイスを使用したくない、セキュアにコンテンツを送信したいなどの声をいただいているが、これまで提供してきた『WAM!NET』では対応に限界があった。そこで、DIRECT!EXTREMEを自社で開発した」と、石澤社長は新サービスの開発経緯を説明する。WAM!NETは、米CenturyLinkのサービスであり、日本ワムネットは代理店という立ち位置。その点でも、ユーザーニーズに対して柔軟に対応するのは難しいという事情があった。

 DIRECT!EXTREMEは、大容量データのデータ転送に対応し、転送スピードも向上するなど、国内ユーザーのニーズに応えるサービスに仕上げた。

 「これまでは印刷会社や出版社の利用が多かったが、今後はより大容量のデータを扱う映像制作会社やデジタルサイネージ関連の企業にもDIRECT!EXTREMEを提供していきたい」と、石澤社長は今後の展開を期待している。

 DIRECT!EXTREMEは自社開発ということもあり、OEM提供に対応。SIerなどが自社ブランドとして提供できるようになった。これにより、パートナービジネスを活性化したい考えだ。

 DIRECT!EXTREMEの特徴は、次の通り。まず、1ファイルあたり最大2TBまでのデータ転送に対応した。一度に送信可能なファイル数に制限がなく、フォルダ単位での送信も可能なため、大容量のデータを一斉に送信できる。本社から送ったデータが支店のファイルサーバーにダウンロード操作不要で自動的に格納されるといった自動化機能も装備していて、本支店間の業務効率化に貢献する。タイマー設定の機能を装備しているため、例えば情報公開タイミングにあわせて世界各国に同時配信するといった使い方ができる。

 また、独自のUDPプロトコルとオンザフライ機能により、データ転送を高速化。WAM!NETと比較して、約7.8倍の高速データ転送を実現した。UDPプロトコルが使用できない環境では、TCPプロトコルを選択することも可能になっている。セキュリティ対応に関しては、SSL暗号化とAES暗号化に対応している。

 プラットフォームには、マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」を採用。回線帯域やデータ容量、アクセス数などの急激な増加にも柔軟に対応可能なスケーラビリティを確保した。

 なお、米CenturyLinkの代理店契約は、来年春に終了するという。そのため、「WAM!NETユーザーには、DIRECT!EXTREMEに移行していただくことを考えている。ただ、WAM!NETのサービスが終了するわけではない。米CenturyLinkと契約することになるが、今後もWAM!NETを使い続けることはできる」と、石澤社長は説明する。使用料金は月額3万円から。WAM!NETよりも低い設定にした。(畔上文昭)