CTOが「失敗」から学ぶ意義を説明

 米CAテクノロジーズのオットー・バークスCTOは7月14日、都内でメディアの取材に応じ、技術革新を起こす新たな一手として、新規事業育成プログラム「CA Accelerator」に注力していると説明した。

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CA Acceleratorで立ち上がったプロジェクトの一覧
 
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オットー・バークス
CTO

 バークスCTOは、企業のIT予算について、40%を技術革新のために充てることが理想的だが、実際はメンテナンスに80%が費やされていると指摘し、「これは大きな問題だ。改善しなければ、いつの間にか自らがつくった技術の迷路に迷い込んでしまう」と警鐘を鳴らした。

 そのうえで、「技術革新を持続するには、新しいアプローチが必要」と強調。移り変わりが激しい市場のニーズに対応するため、社内で生まれたアイデアを迅速に試し、新規事業につなげるのがCA Acceleratorの目的だと紹介した。

 CA Acceleratorは、2016年11月に米ラスベガスで開催した同社の年次イベント「CA World'16」で正式にスタートし、社内の開発プログラムの一環として進められている。

 現在、コンテナ/マイクロサービス、DevOps、IoT、組織の生産性、ビッグデータ・アナリティクス、AI、MLの各分野で、計10のプロジェクトが立ち上がっているという。

 ただ、プロジェクトとして進めるためには、社内で一定の評価を得なければならない。すべてアイデアがプロジェクトとして成立するわけではなく、「ほとんどが途中でとん挫し、うまくいっていない」(バークスCTO)。

 しかし、バークスCTOは、「新しいアイデアを生み出し、実行する環境を整えることが究極の目標だ」と主張した。失敗しても、そこから学び、再び新たなアイデアを生み出す姿勢を身につけることに意義があると訴えた。(廣瀬秀平)