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次の成長を見据えロボットアプリ開発に参入――アジェンダ

2017/08/10 09:00

週刊BCN 2017年08月07日vol.1689掲載

「あへあほ体操」を推進

北海道札幌市に本社を置くソフトウェア開発会社のアジェンダ(千葉均社長)は、新規事業開発に向けた取り組みを進めている。

 同社は現在、旅行会社用業務支援システム「SkyGlobe」をはじめとした旅行業界向けのシステムを開発・提供する「トラベルシステム事業」と、ウェブシステムや業務システムの構築を行う「システムソリューション事業」、アプリケーションの受託開発を行う「プロダクトシステム事業」の3事業を展開している。同社は2016年4月、かつて主力事業としていた年賀状作成ソフトの「宛名職人」をはじめとするソフトウェアの著作権・商標権などの権利をソースネクストへ譲渡した。そのため、今後の会社の発展を見据えるうえで、「次の柱となる事業をみつけないといけない」との危機感があると、子出藤享・新事業企画室課長は説明する。そこで、昨年夏より新事業企画室を立ち上げ、成長の芽となる事業を検討してきた。

 そして現在は、人型ロボット「Pepper」を活用したロボットアプリ開発に着目し、北海道発の体操「あへあほ体操」を推進する「AHプロジェクト」のしものまさひろ氏との共同プロジェクトに注力している。あへあほ体操の動作をPepperに覚えさせ、「インストラクターの代替として、Pepperを介護施設などに派遣する」ことを構想しているという。現状は道内の展開を視野に、今秋のリリースを予定している。

 首都圏ではPepperなどのロボットを見かけることが多いが、「北海道ではそれほど利用が広がっていない」と子出藤課長は感じているという。また、「数年後には、家庭にロボットが入るだろう」と語り、「そのとき利用されるロボットアプリの開発会社としてアジェンダの名が知られるようにしたい」と語った。(前田幸慧)
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外部リンク

アジェンダ=http://www.agenda.co.jp/