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<WEB連載 (2) CEATEC 2017で捉えるIoTの現在地>スケジューラーをメディアに!? IoTで変えていく従来の価値

2017/10/23 11:30

 CEATECの受付を抜けると、まず目に飛び込んでくるのは展示会場入口に設置されたリアルタイムの会場ヒートマップ。公式アプリパートナーに選定されたジョルテ(下花剛一代表取締役社長)の企画だ。ジョルテでは今回、同社のスマホカレンダーアプリ「ジョルテ」上に、イベントにあわせて「CEATECモード」を実装した。CEATECモードがオンになっているスマホのBluetooth機能を介して、全ブースに設置したPinmicro(クルヴィラ.ティビ代表取締役)のビーコンが反応。会場のリアルタイムなヒートマップを展開した。来場者はCEATECモードにすることで、自分が訪問したブースや滞在時間をアプリ上で確認したり、また各ブースが展開するパンフレットなどの表示ができるようになるという。


会場で展示されたヒートマップ
 

CEATECモードでは、実際に訪問したブースと滞在時間が表示される

 ジョルテにとってもビーコンを活用した取り組みは今回が初とのことだが、今後もこういった機会を増やしていく方針だ。「ジョルテはスケジューラーだが、各人の過去の履歴や未来の予定がわかる。その人に近い情報を配信することで、スケジューラーだったジョルテに、メディアという機能も加わっていく」と語るのは、ジョルテのプラットフォーム推進室の津田雅之課長だ。「現在は120社前後のパートナーと組んでジョルテ上で広告を配信しているが、各人の予定に沿って内容を配信することで、『ターゲティングをしたメディア』になってきたと捉えている。さらに今回のように、ビーコンと組み合わせることで、実際に訪れたかどうかという来場のコンバージョンまで図ることができる。必要な情報が出てくることで、表示される広告の価値そのものを変えていきたい」と、ジョルテが目指す方向性を語った。(続く)
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外部リンク

ジョルテ=http://www.jorte.com/jp/

Pinmicro=https://pinmicro.com/ja/

CEATEC JAPAN 2017=http://www.ceatec.com/ja/