40周年記念事業、若手幹部がリード

 富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP、米倉誠人社長)は10月26日、東京・浜松町の本社で、「FIPサイバーセキュリティコンテスト」を開催した。創立40周年記念プロジェクトの一環で、同社としては初の試み。社内の各部署から1チーム2人の19チーム、計38人が参加した。高度なセキュリティ人材の発掘や、SEのセキュリティ意識の底上げにつなげたい考えだ。

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セキュリティコンテストの推進役となった木村哲也・情報セキュリティセンター担当課長(右)と
杉山貴弘・経理部担当課長兼関連事業室員

 同社の創立40周年記念プロジェクトは、若手幹部社員が中心となって推進している。杉山貴弘・経理部担当課長兼関連事業室員は、「社内の一体感の醸成とコミュニケーションの活性化を念頭にいろいろな施策を企画・実行している。そのなかで、技術をテーマとしたイベントとしてセキュリティコンテストを開催した」と話す。
 
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富士通が開発したセキュリティダッシュボード「エトノスコープ」を導入して、
各チームの得点状況や活動状況を可視化 

 富士通本体では、2014年12月から、ほぼ同様の趣旨でサイバーセキュリティコンテストを開催しているが、こうした取り組みも参考にしたようだ。過去、この富士通本体のセキュリティコンテストで複数回好成績を収め、“殿堂入り”ともいえる立場になった富士通FIPの木村哲也・情報セキュリティセンター担当課長は、今回のセキュリティコンテスト開催の中心的な役割を果たした。コンテストの運営にあたっては、富士通の社内認定制度である「セキュリティマイスター」認定エンジニアのコミュニティが全面的に協力している。

 木村課長は、「各部署のエース級といえる若手・中堅のメンバーに参加してもらい、午前中にセミナー、午後にコンテストを行う立て付けにした。エンジニアにとっては、自らの能力を証明するモチベーションになるし、日々の業務でのセキュリティに対する意識や必要なスキルについて、現場に持ち帰って、チームの人員にうまくかみ砕いて横展開してほしいという狙いもある」と、その効果に期待を寄せる。

 今回のセキュリティコンテストは、「Capture The Flag」という競技方法を採用した。クイズ形式で、答えとなる隠された情報(Flag)をセキュリティ関連スキルを駆使して探し出し、答えをサーバーに送信して得点するというものだ。富士通本体のコンテストと同様に、富士通が開発したセキュリティダッシュボード「エトノスコープ」を導入して、各チームの得点状況や活動状況を可視化。運営担当者が適宜解説や実況を挟みながら、参加者のモチベーションをうまくコントロールした印象だ。また、役員クラス2人で構成されるチームも参加し、若手・中堅人材と知識・スキルを競い合うという趣向も用意したが、これも他のチームにとっては大いに刺激になったようだ。社内の見学は自由で、自分たちの部署の代表社員を応援に訪れる社員も多くみられた。
 
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永井庄治常務取締役
ソリューション
サービスグループ長

 コンテストを見守った同社の永井庄治・常務取締役ソリューションサービスグループ長は、「ITベンダーに身を置く以上、若い時に技術を身につけることは大事。一エンジニアとは違う立場になっても、必ず仕事の糧になる。さらに精進を重ねてほしい」と、参加者を激励した。(本多和幸)