エンカレッジ・テクノロジ(石井進也社長兼CEO)は1月10日、九州日本信販(塩塚茂代表取締役)が、PCI DSS準拠を目的として本人確認ソリューション「ID Inspector」を採用したと発表した。

 九州日本信販は1957年の設立。JCBブランドカードの発行業務や各種提携カードの発行などクレジットカード事業を展開し、現在のカード会員数は19万人にのぼっている。今回、同社ではPCI DSSへの準拠を目的として、エンカレッジ・テクノロジのID Inspectorの採用を決定した。

 当初、九州日本信販が課題としていたのは、PCI DSS準拠で求められている要件のなかで、管理者のアクセス権をもつ担当者によるすべての非コンソールアクセスに多要素認証を必要とするものだった。この要件は、PCI DSS基準のなかでも、2016年4月に改訂されたPCI DSS基準バージョン3.2で新たに設けられたもので、これを満たすソリューションは対象システムが限定されているなど、必ずしも選択肢が多い状況ではなかった。さらに、当初導入を想定していたソリューションは高額だったこともあり、採用に踏み切ることができなかったという。

 採用の決め手となったのは、OS管理システムのログインに加え、使用者個人のID・パスワードや、スマートカードによる本人確認によって、PCI DSS準拠の課題となっている要件を満たせること。また導入にあたり、OSやアプリケーションに対し、設定変更やカスタマイズを必要としないこと。利用者が10人程度の場合のライセンス価格が約150万円と小規模であれば比較的安価に導入できること。そして、同業他社をはじめ多くの企業でPCI DSS準拠を目的とした採用実績があること、を挙げている。