中国のAIチップメーカーである地平線機器人(Horizon Robotics、余凱CEO)は12月20日、最新の組込型チップ「征程(Journey)」「旭日(Sunrise)」の2シリーズを発表した。中国で初となる視覚情報の処理に特化したAIチップだという。同社では、スマート運転やスマートシティ、スマート商業の3方面で応用を進める方針。

 「征程」は、交通分野に特化したAIチップで、通行人や自動車、車線、交通標識、信号などの情報を同時にリアルタイムで識別できる性能をもつ。一方の「旭日」は、膨大な顔情報の識別や映像処理が強み。同社によれば両製品は、独自技術とアルゴリズムによって、従来型のチップと比べ計算速度を10倍以上に向上できるという。

 地平線は2015年に設立。創業者の余CEOは、前職では百度でディープラーニング研究所の責任者を務め、中国では名の知れたAI研究者だ。同社は16年11月にインテルと高度運転支援システム(ADAS)で協力関係を締結。同12月にはARMとAIの共同実験室「OPEN AI LAB」を設けた。17年10月には、インテルの投資部門から1億米ドルの資金調達を行うと発表している。

 中国のAIチップメーカーでは、このほか中国科学院計算技術研究所系の寒武紀科技(Cambricon)が有名。同社も17年に1億米ドルの資金調達を行っている。(真鍋 武)