日本IBMは、最新のPOWER9プロセッサを搭載したIBM独自アーキテクチャサーバー「IBM i(旧AS/400)」の販売を3月20日に始める。これに合わせて最新バージョンの独自OS「IBM i バージョン7.3」の提供もスタート。既存のIBM iユーザーの買い替え、買い増し需要に加えて、老朽化した他社の汎用機/オフコンユーザーからの乗り換え需要を喚起していく。

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日本IBMの武藤和博・専務執行役員IBMシステムズ・ハードウェア事業本部長

 IBM iは、基幹業務システム用のサーバーとして、世界で約15万台が稼働している。最新版では、IBMが力を入れている「IBM CloudやWatsonとのデータ連携をよりスムースにできようにした」(日本IBMの武藤和博・専務執行役員IBMシステムズ・ハードウェア事業本部長)ことに加えて、モバイルやIoTといったデジタル領域のシステムとの連携も一段と行いやすくしている。

 IBM iの発売は1988年から。立ち上げ当初から30年にわたって国内販売に携わってきたJBCCでは、顧客の業務アプリケーションを確実に引き継いできたプラットフォームであり、「他社の汎用機やオフコンユーザーの乗り換え先として、IBM iを強く推奨していく」(JBCCの東上征司社長)と拡販に意欲を示した。
 
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JBCCの東上征司社長

 同じくIBM iのビジネスパートナーであるベル・データの小野寺洋社長は、「一度、オープン環境へ移行したユーザーが、信頼性の高いIBM iに戻ってくるケースも目立つ」と指摘。ハードウェアからOS、アプリケーションまで垂直統合のアーキテクチャによる情報セキュリティリスクの低さ、アプリケーション資産の引き継ぎのしやすさを再評価するユーザーも少なくないという。
 
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ベル・データの小野寺洋社長

 日本IBMでは、今年1月からIBM i事業を統括する「IBM i統括部」を新設。日本IBMの久野朗・IBM i統括部部長は、「ビジネスパートナーと密に連携して、他社の汎用機/オフコン、オープン系システムからの乗り換え需要を一段と強く喚起していく」と話した。