チエル(川居睦社長)と保健医療経営大学(廣田良夫学長)は3月30日、「次世代学習プラットフォームの開発と検証」に関する共同研究を開始すると発表した。この研究で対象としているLINE@を利用した学習プラットフォームの開発と学習履歴の蓄積、ビッグデータ分析による教育効果の測定に関する実証研究は国内初となる。

 今回の共同研究では、コミュニケーション手段として浸透しているLINEを利用した学習プラットフォームを構築することで、高校生や大学生の学習を促進させるためのコミュニケーション機能の提供、システムの利用で蓄積される学習履歴データの可視化、学習者の能力や学習形態に適した教材の提示、大量の学習履歴の収集とビッグデータ分析による教材の改善、システム全体の有効性の検証を段階的に実施していく。

 また、IMSグローバルコンソーシアムが提供している学習履歴の国際標準である、LTI(Learning  Tools Interoperability:アプリケーション間連携の仕組み)、QTI(Question and Test Interoperability:演習問題・ドリル・テストなどの交換形式)、Caliper Analytics(学習活動を記録・分析するためのフレームワーク)の機能を付加することにより、システム間の相互学習コンテンツの品質を大幅に向上し、学習者に対して、より的確な指導や学習支援の提供が可能となる。

 この共同研究の中で、チエルでは学習教材の一つとして、「旺文社・英検 CAT」のクラウド型教材の一部を提供する。これは学校向けのクラウド型教材配信サービス「CHIeru.net」を通じて、英検5級から1級までのレベルに対応した英検対策教材で、学校現場で延べ300万人を超える学習者に利用されている。

 今後は、共同研究で得られる学習結果を分析し、アダプティブ・ラーニングを目指した機能強化など製品改善に役立てることで、学習者・教員への研究成果の還元を目指す。