多業種展開が奏功

 製造業向け生産管理システムなどを展開するシムトップス(水野貴司社長)が開発・販売するiPadなどを利用した現場完結型の電子帳票ソリューション「ConMas i-Reporter」の導入社数が、今年3月20日で1000社を突破した。2012年のリリースから5年で到達。同社の得意分野である製造業だけでなく、保守点検業務や建設現場など紙帳票を使用した記録を行う業種に導入が広がった。

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水野貴司代表取締役社長(右)と鯰江大作取締役営業・マーケティング統括担当

 同社は1991年、国産生産スケジューラーの専門会社として創業。製造業を中心に生産スケジューリングや工程管理システムの構築・運用を通じて得たノウハウをもとに、iPadの国内発売を機にConMas i-Reporterを開発した。水野社長は、「製造業に限らず、紙帳票を多く扱う多業種に浸透した」と、わずか5年での1000社到達要因を分析する。
 
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 ConMas i-Reporterは、iPadやiPhone、Windowsタブレットなどを使用し、デジタル入力と手書きを融合した「現場帳票」だ。従来、紙やデジタルカメラなどで記録していた記録・報告業務をタブレット端末やスマートフォンを使い、簡単操作で入力できる。

 鯰江大作取締役営業・マーケティング統括担当は、「現場担当者が簡単にExcelで入力画面を設計でき、紙の帳票の現場運用をそのままにシステム化できるほか、基幹システムと自動データ連携が可能だ」と、会社に戻りテキストを入力する手間が省けると特徴を語る。

 17年5月には、最新版「ConMas i-Reporter Version 6」をリリース。新たに音声入力機能を追加している。アドバンスト・メディアの音声認識技術「AmiVoice」を採用し、新たに音声入力機能を付加した。ハンズフリーで作業の手を止めずに記録できるようになった。

 導入企業は、釜揚げうどん店を展開する丸亀製麺のトリドールや戸田建設、大和ハウス工業など、業種は多岐にわたる。「小売店の棚卸やコンビニの店舗点検、医療機器の定期点検など、当初ねらっていた層と異なる業種からの依頼が増えている」(水野社長)。

 導入社数は、18年3月現在で1013社、利用ユーザー数が4万3020人。1社あたりの利用者数は、40~50人から2500人と幅広い。水野社長は、「当初予定を前倒しし、5年後に3000社の導入をねらう」と、販売代理店との連携も強化する。(谷畑良胤)