ユミルリンクは、メール配信システム「Cuenote FC」にさまざまなデータを分析する機能を追加した。既存のユーザーであれば、無償バージョンアップで利用できる。

一貫したメールマーケティングを実現


清水亘
代表取締役社長
 Cuenote FCは、簡単な操作で、数千万規模の一斉メール配信が高速にできるメール配信システム。ASPサービスとパッケージライセンスを用意する。国内大手ECサイトを中心に1300社以上が導入しており、月間のメール配信数は約42億通に及ぶ。

 清水亘・代表取締役社長は「顧客はメール配信システムのほかに複数のマーケティングツールを導入し、使い分けている。メールマーケティング担当者が権限の制限により分析ツールを触ることができなかったり、分析ツールのレスポンスが遅く、施策の立案に支障が出ているという話を聞く」と、顧客が抱える課題を指摘した。これを解決するため、メール配信システムに分析ツールを組み込み、分析、施策まで一気通貫で実行できる。高速化ではメモリ上で処理・集計を行うほか、データベースを最適化した。これにより「100万件のデータであっても2秒以下で分析結果を返すことができる」と清水社長は話す。

 分析ツールでは、顧客企業が持っている購買データ、顧客データに加え、Cuenote FCを使って配信したメールの開封、埋め込んだURLのクリックなどの行動データを組み合わせ、グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)上で集計・分析する。顧客分類に応じたメールマーケティング施策を実行できるので、例えば、見込顧客を優良顧客に引き上げるメール施策を行ったり、特定の商品を購入した顧客に対するアップセル、クロスセル施策を実行したりできる。

 販売網は、直接販売が主流だ。清水社長は「代理店経由での販売は今は約3割だが、代理店を増やす活動を積極的に進めている」と話し、代理店経由での販売を伸ばしていく方針だ。

 「メールマーケティングは、アナリストの予測によると2020年まで年平均8%増で安定して拡大していくそうだ。さらにメールマガジン登録者は購買意欲の高い優良顧客が多く、施策に対して成果が期待できる。今後もさまざまなデータと連携してマーケティング効果を高める機能を順次追加していく」と、清水社長は意気込む。(山下彰子)