イスラエルに本社を置くメラノックステクノロジーズの日本法人、メラノックステクノロジーズジャパン(西尾則子ジェネラルマネージャー 兼 社長)の2018年の販売戦略は、高速Ethernet製品への注力だ。

 メラノックステクノロジーズのビジネスは、13年から堅調に推移してきた。この間の年平均成長率は22%で、18年1月から3月までの第1四半期では約2億5100万ドルを売り上げ、今年度は初めて10億ドルを突破する見込み。成長に貢献しているのが高速Ethernet製品だ。

 市場ではEthernet製品の高速化が加速している。グローバル全体では、17年の10Gbps対応製品のシェアは7割を超えていたが、21年には半数以下に減少することが予想されている。代わりに伸びるのが25Gbps以上の高速モデルだ。同社は高速Ethernet市場で高いシェアを持っており、市場の活況が同社の売り上げを押し上げたかたちになる。このEthernetの高速化の波が「日本にも来ている」と話すのが、メラノックステクノロジーズのケヴィン・ダイアリング・マーケティング担当副社長だ。

 「日本ではデータセンターのモダナイゼーションが進んでいる。データを高速に処理をするにはコンピュータ、ストレージ、そしてネットワークの高速化が重要」とダイアリング副社長は話す。日本ではまだ10Gbpsが主流だが、やがて25Gbps、100Gbpsへとシフトしていくだろう、とした。

 もう一つ、ネットワークの高速化を後押ししているのが4K/8K映像だ。20年の東京五輪に向けて4K/8K映像配信に期待が高まっている。だが、現在採用されているSDIケーブルは、大容量データを転送するには向いておらず、Ethernet化、IP化しようという動きがある。そこで放送業界向けの提案、拡販も強化する。
 
左から
メラノックステクノロジーズの
ケヴィン・ダイアリング・マーケティング担当副社長
メラノックステクノロジーズジャパンの
西尾則子・ジェネラルマネージャー 兼 社長

 このほか、オープンネットワーキングの普及にも力を入れていく。ダイアリング副社長は「今のスイッチはブラックボックス。ハードウェアとソフトウェアが縛られている。だが、成長の勢いのあるクラウド、SaaS、メディアなどの業種では、必要な機能を使いたい、ソフトウェアを自由に選択したいというニーズが高まっている」と話す。ここに向けて提案しているのが、昨年発売したEthernetスイッチ「Spectrum」だ。メラノックスのソフトウェア「Onyx」だけではなく、「Cumulus Linux」「SONiC」などを組み合わせることができる。

 ダイアリング副社長は「日本市場は、新しい変化を取り入れると一気に広がるカルチャーを持っている。そこにビッグチャンスがある。チャンスに見合う投資を行い、売り上げを10倍に伸ばしたい」と意気込みを語った。(山下彰子)