エス・アンド・アイ(S&I、藤田和夫社長)とジェナ(手塚康夫社長)は7月20日、IBM Watson Services for Core MLを活用したiOSデバイス向けの画像解析アプリの開発・提供に先立ち、顧客に実運用への展開を判断してもらうための3か月間の検証サービスの提供を開始すると発表した。アプリの開発には、Appleの機械学習フレームワークであるCore MLとIBM WatsonのVisual Recognitionを活用する。

 IBMとAppleは、今年3月に米ラスベガスで開催されたIBMイベント「Think 2018」で、WatsonのサービスとCore MLを連携させるソリューションであるIBM Watson Services for Core MLを発表した。Visual Recognitionは、このソリューションのうち最初に利用可能となったサービスで、iPhoneやiPadで撮影した静止画や動画を、オフラインでもWatsonを利用して画像解析することができる。クラウドにアクセスするのが難しい環境やイベント会場など、局所的にアクセスが集中し、ネットワークへつながりにくい状況下でもスムーズに解析できる。

 S&Iとジェナでは、これらのメリットを生かし、より手軽にiPhoneやiPadを利用してリアルタイムに画像を解析できるアプリの開発と、実運用化を目的とした検証サービスを提供する。

 具体的には、S&Iの学習データ作成/精度向上に特化した専門組織「CORPUS factory」が、撮影の構図やカメラアングルなどの改善方法をサポートすることで、利用目的や活用シーンに沿った精度の高い画像の認識、解析を実現する。一方、iOS対応のアプリ開発は、2009年から約1000件以上の法人向けモバイルアプリ開発の実績をもつジェナが担当。見た目の美しさだけでなく、直感的で操作性に優れたアプリ開発を得意とするジェナとの協業により、顧客のニーズに合わせたアプリを提供する。

 また、IBM Watson Services for Core MLを活用した画像認識を検討する顧客に対して、ツールについての理解を深めてもらうとともに、顧客業務での活用効果検証を実施できる3か月間の検証サービスを提供する。顧客でのオープンテスト結果をまとめたレポートは、本番導入に向けた判断のための材料としても活用できる。なお、3か月検証サービスには、技術トレーニング、学習データの精度向上支援、検証用アプリケーション(契約期間内のみ利用可能)、検証結果をまとめた評価レポートが含まれる。