バラクーダネットワークス(バラクーダ、大越大造社長)は7月11日、新サービスとしてウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)「Barracuda WAF-as-a-Service」を発表した。

 同社が提供するWAF製品「Barracuda Web Application Firewall(Barracuda WAF)」の技術をSaaS型で提供するサービスで、DDoS攻撃やSQLインジェクションといったウェブへの攻撃からウェブアプリケーションを保護する。利用にあたってはセキュリティに関する高度な専門知識は必要がなく、「五つのステップで簡単にセットアップができる」と、鈴木啓之・SEディレクターは説明する。

 さらに、同社が提供するウェブぜい弱性診断ツールの機能をBarracuda WAF-as-a-Serviceに組み込んでおり、ウェブサイトを定期的にスキャンし、ぜい弱性があった場合には自動的に修正を行うことができる。

 バラクーダではかねてよりアプライアンス製品としてBarracuda WAFを提供しており、大企業を中心に導入実績を積み重ねてきた。今回発表したBarracuda WAF-as-a-Serviceでは、「エンタープライズレベルのセキュリティを中堅・中小企業(SMB)にも提供することができる」と大越社長は話し、SMBのWAF利用拡大に期待を示している。
 
右から大越大造社長、
ジェームス・フォーブスーメイ・セールス担当バイスプレジデント、
鈴木啓之・SEディレクター

 Barracuda WAF-as-a-Serviceは、同社のパートナー経由でマネージドサービスとして提供する。「当社からはあくまでエンジン部分のみを供給し、パートナーが24時間の監視といったメニューをつけるなどカスタマイズしていただくことで、ストックビジネスをともにつくっていくかたちになる」と大越社長。「もともとエンタープライズ向けに提供してきたものをSMB向けに提供するため、機能はどこにも負けない。さらにパートナーに加工していただくことでさらに使いやすく展開できる」と強調。早ければ今年8月頃から、本格的にパートナーからの販売を予定している。

 ビジネスは好調に推移しており、アジア太平洋地域のセールスを担当するジェームス・フォーブスーメイ・セールス担当バイスプレジデントは、「とくにパートナーとの関係強化に努めてきた」と話す。日本市場は、「バックアップ製品の伸び率が高いことが特徴だ」といい、とくに昨年は、ランサムウェアの流行を契機に売れ行きが伸びたという。

 また、フォーブスーメイ・バイスプレジデントは今後について、「最近では、フィッシュラインの買収を行った。これによりスピアフィッシング対策のトレーニングサービスも拡充していく予定だ。市場ニーズに合わせて今後も製品・サービスを強化していく」との方向性を示した。(前田幸慧)