ZenmuTech(田口善一社長)は10月16日、産業技術総合研究所(産総研)と協働で、無意味化したままで演算処理が可能な秘匿計算技術の実用化に向けた取り組みを開始すると発表した。

 ZenmuTechはこれまで「情報は盗まれるもの、人間は過ちを犯すもの」を前提に「情報は必要な時だけ情報として利用し、不要な時は無意味化しておく」という新発想のセキュリティーを提言し、秘密分散技術を用いたZENMUソリューションを展開してきた。一般的に暗号化や秘密分散技術では、実際に情報処理を行う際には、元データに復号する必要があったが、秘匿計算はデータを復号することなく処理が可能となる。

 今回、産総研でこれまで培ってきた秘匿化技術の研究成果と、ZenmuTechによる情報の無意味化技術の開発と実用化の実績をもとに、汎用的に利用可能な秘匿計算技術の実用化に向けた協働プロジェクトを開始した。

 秘匿計算技術を用いることで、医療分野で個人情報を秘匿化したまま診断を行ったり、異なる企業が管理する購買履歴や行動履歴からマーケット分析を行ったり、複数の異なる所有者が存在する膨大なデータをプライバシーやセキュリティーの観点で安心・安全に相互利活用することが可能となる。

 ZenmuTechでは、ZENMUによるデータの無意味化と無意味化したままでのデータ処理を可能にする秘匿計算技術で、「情報の安全」を当たり前と感じる社会の実現を目指す。