週刊BCNは12月13日、ITメーカーとIT販社をつなぐイベント「BCN Conference 2018 冬」を東京・千代田区のベルサール九段で開催した。夏に続き今年2回目の開催となる今回のイベントテーマは「最新テクノロジーから占う2019年」。2018年も終わりを迎えようとする中、改元や消費増税、20年のWindows 7、Windows Server 2008のサポート終了など一大イベントを控える19年の法人IT市場を予測し、ITトレンドやニーズの高まる最新ソリューションなどを紹介した。

 基調講演には、「宇宙ビジネスの衝撃~21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ~」と題してスペースアクセスの大貫美鈴代表取締役が登壇し、宇宙ビジネスの最前線に熱弁をふるった。
 
スペースアクセスの大貫美鈴代表取締役

 大貫氏は、清水建設宇宙開発室、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の勤務を経て、現在、宇宙ビジネスコンサルタントとして活動している。著書に「宇宙ビジネスの衝撃」(ダイヤモンド社・2018年)、「宇宙旅行入門」(東京大学出版会・2018年/共著)などがある。

 いま、米テスラのイーロン・マスクCEOが設立したスペースXや、グーグルやアマゾンなど巨大IT企業など、民間企業が宇宙開発に相次いで参入している。従来は各国の公共投資としての開発が多かったが、大貫氏によると「民間の商業活動としての宇宙開発へとシフトしてきている」という。

 世界の宇宙関連市場のうち、国の公共投資予算が占める割合は、すでに2割を切っている。その代わりに宇宙を活用したサービスビジネスが5割程度を占めるまで拡大している。各種の人工衛星を活用した「宇宙IoT」などの新しいサービスビジネスが活性化しており、今後もこうした商用サービスの比率がますます高まる見通しで、「民間の宇宙関連サービスを主体とした宇宙経済圏の拡大が見込まれている」と大貫氏は指摘した。

 特別講演では、日本オラクルの川島隆人・アライアンス統括Innovation推進本部本部長が登壇。「『クラウド第二世代』で進化するビジネス―2019年 東京/大阪に待望のOracle Cloud最新データセンターを開設」をテーマに、「Oracle Cloud」の最新情報やOracle DBのクラウド移行のポイントなどを紹介した。
 
日本オラクルの川島隆人・アライアンス統括Innovation推進本部本部長

 川島氏は、Oracle Cloudの最新データセンターを来年5月、東京に開設すると強調。大きな特徴は、オラクルの新たなクラウド基盤「Gen 2 Cloud」に対応する次世代のデータセンターインフラを提供することにあるという。ほかにも、「セキュア」「安定かつ高速」「非常に安価」などのポイントを挙げ、「圧倒的なコストパフォーマンスを提供する」とアピールした。

 また、会場の聴講者に向けては、「当社では今年6月にクラウド専門の新しい部隊を立ち上げた。オラクルの新しいデータセンターで、新しいパートナーとともにビジネス展開していきたい」と呼び掛けた。
 
開会から大勢の聴講者が集まり、講演に聞き入った