パナソニック(津賀一宏社長)は5月31日、国内外のセキュリティシステム事業を担当する新会社「パナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社」を10月1日に設立し、ポラリス・キャピタル・グループ(ポラリス、木村雄治社長)と戦略的資本提携を行うと発表した。

 パナソニックの社内分社であるコネクティッドソリューションズ社のセキュリティシステム事業は、これまで約60年にわたり市場のニーズに合わせて開発したセキュリティカメラなどの先進のエッジデバイスや、顔認証機能など特徴のあるソフトウェアを組み合わせて顧客に提供することで事業を展開し、日本国内のセキュリティカメラ市場でトップブランドの地位を確立している。

 セキュリティ関連ビジネスはグローバルで安心、安全ニーズの高まりを受け、成長が見込まれる分野。同社は事業会社を立ち上げることでこの分野での非連続な成長を実現することが可能と考え、新会社を設立し、ポラリスと戦略的資本提携を行うこととした。

 新会社としてさらなる成長を目指すにあたり、複数の製造業や大企業との戦略的資本提携を通じて培ったポラリスの知識と経験を活用し、今後、セキュリティシステム事業の強みや特徴を受け継ぎながら、ポラリスから経営面を含めたリソースの支援を受けることで独立企業体として必要な体制をスムーズに、迅速に構築していく。また、積極的なアライアンス、M&A戦略も視野に入れたソリューション力の強化、それらを武器にした北米マーケットを中心としたグローバルでの収益基盤の拡充、次世代に向けた新製品や新サービスの提供、医療機器向けカメラモジュールの販売拡大などを成長戦略の柱とし、これらを着実に実現することで、将来の株式上場も視野に入れて、独立企業体としての企業価値最大化を図っていく方針。

 新会社のパナソニックi-PROセンシングソリューションズは、コネクティッドソリューションズ社セキュリティシステム事業部を母体に、イノベーションセンターのインダストリアルビジョン用小型カメラ研究・開発部門を加えて設立する。また、米国のパナソニックシステムソリューションズノースアメリカ(PSSNA)のセキュリティ販売・開発部門を母体として新たに設立する新会社と、セキュリティカメラなどの製造を担当する中国のパナソニックシステムネットワークス蘇州(PSNS)を新会社の子会社とする。
 

 なお、新会社設立後は、米国では新会社が直接、日本国内はパナソニックシステムソリューションズジャパンが、欧州、中国、東南アジア、オセアニア、カナダ、その他の地域では、現在販売を担当するパナソニックの各地域販売会社がそれぞれ新会社と契約し、同社ブランドのセキュリティカメラやソフトウェアなどを顧客に提供していく予定。