ストレージベンダーのコヒシティ・ジャパン(江尾浩昌代表取締役)が、国内での販売パートナー募集を本格化している。同社はバックアップや開発環境など、基幹システム以外のデータ格納に特化した「セカンダリストレージ」と呼ぶ製品を提供している。米コヒシティでグローバルチャネル担当バイスプレジデントを務めるトッド・パルマー氏は「多くの企業は、ため込んだバックアップデータを管理しきれなくなっている。既存のバックアップ製品は非常に高価であるにもかかわらず、この問題を解決できていない」と述べ、肥大化するバックアップシステムを効率化するためのソリューションとして、国内のITベンダーを通じて販売していく考えを示す。

 当初はアプライアンス形態で発売したが、任意のサーバーやクラウド基盤上で動作可能なSDS(ソフトウェア定義型ストレージ)製品のため、パートナーが自社で取り扱う製品やサービスと組み合わせて販売することも可能。「日本には国内ベンダーのハードウェアやサービスを好む企業も多いことを理解している」と述べ、国産のサーバーやクラウドサービスでも動作検証を行うなど、日本市場に合わせたきめこまかな対応を図っていくことを強調した。
 
米コヒシティ
トッド・パルマー
バイスプレジデント

 米国市場を含むグローバル共通で、100%パートナー経由での販売戦略をとる。性急な拡大を狙うのではなく「向こう1年程度、じっくりと時間をかけて中堅から大手の企業を初期の顧客として獲得したい」(パルマー氏)としている。

 コヒシティの事業にはソフトバンクグループが巨額の資金提供を行っており、日本市場ではSB C&Sが販売パートナーに名を連ねているが、パルマー氏は「ソフトバンク・ビジョン・ファンドからの出資と、SB C&Sとのディストリビューター契約は完全に独立している」と述べ、複数のパートナーとフラットに取引していく方針を強調。日本市場には、それぞれ専門性を持ったパートナー各社と戦略的に組んでいくに値する、大きなポテンシャルがあると説明した。(日高 彰)