Star Global Consulting(Star)は、国内事業展開の強化に乗り出している。デジタルトランスフォーメーション(DX)の機運の高まりから日本市場に商機を見出し、ビジネスの拡大を狙う。

 Starは設立11年目のコンサルティング会社。「全てのビジネスは地域に根付いているべき」(ユハ・クリステンセン会長)との方針から、本社は持たず世界12の都市に拠点を置いてビジネスを展開している。
 
ユハ・クリステンセン
会長

 特徴は、750人の従業員のほとんどを戦略、デザイン、開発を担う人材が占め、それぞれを組み合わせながらデザイン思考型のアプローチで企業戦略や製品戦略の策定からデザインや開発を含め製品・サービスを作り上げるところまでを支援することだ。さらにその前段階では、同社が「エンドゲーム」と呼ぶ、「将来を見据えた上で今何をすべきか」を定義する。創業者のクリステンセン会長はその理由について、「変化の方向性が市場の成長の方向性と違うと乖離が生まれてしまう。だからこそ、まずは将来の姿を先に考えた上で今に戻すことで、ぶれることなく方向性を追求していくことができる」と説明。現在までに世界250社525件以上のプロジェクトを実行してきたという。

 日本法人のStarは2018年9月に設立。NTTデータやNECなどのIT関連企業をはじめ、グローバルで展開する大企業を中心に協業実績がある。「自社が持っているケイパビリティーと、われわれの戦略やデザインなどのサービスを再構築して新しいプロダクトにつなげていくといったところをサポートしてきた」とクリステンセン会長は話す。

 今春には日本での本格展開に向けて人員を増やすなど体制強化を実施。クリステンセン会長は、ビジネスのデジタル化が進み「日本はDXの途上にあると認識している」と話し、特に自動車や製造業などに焦点を当ててビジネスを加速していく方針。(前田幸慧)