ソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長CEO)は6月28日、高砂熱学工業(大内厚会長兼社長)が所有するオンプレミス環境のWindows Server 2008/2008 R2のMicrosoft Azure移行に、「Cloud Migration Suite」が採用されたと発表した。

 Cloud Migration Suiteは、Azure移行に必要なクラウド設計・構築を標準化し、セキュリティを考慮したSBTのベストプラクティスを提供することで、顧客が最低限の作業で短期間に低コストでクラウドへの移行を可能とするサービス。既存環境をそのままAzureへ移行する「ツール移行サービス」と、サーバーOSをアップグレードして新たに環境を構築する「新規デプロイサービス」の2つの移行サービスを用意している。

 高砂熱学工業は創業以来、空調設備業界のパイオニアとして国内外の大規模建造物の環境最適化に取り組んでいる。ICTについては、空調熱負荷予測システムをはじめとしてAIやクラウドの積極的な活用を推進している。その一方で、オンプレミス環境に2020年1月でサポート終了(EOS)を迎えるWindows Server 2008/2008 R2が稼働しており、セキュリティの観点からもEOSまでに移行を終えることが喫緊の課題となっていた。

 移行対象には既存OS環境のまま移行が必要なケースと最新OS環境への移行が可能なケースが混在していることから、今回、「ツール移行サービス」と「新規デプロイサービス」の両方でケースに合わせて対応でき、クラウド設計・構築の標準化によりスピーディーな移行が可能なCloud Migration Suiteが採用された。

 なお、日本マイクロソフトでは移行支援として「Azure移行による無償セキュリティ更新プログラム提供の3年間延長」を発表しており、オンプレ環境のWindows Server 2008/2008 R2からAzureへ移行した場合に適用される。EOS後もセキュリティパッチが配布されるため、新たな脆弱性が見つかった場合でもプログラム更新での対応ができ、その間に新しい環境構築などの対応が可能となる。