富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)は6月25日、「FUJITSU 金融ソリューション FIRST(ファースト)」の新基盤をクラウド上に構築し、サービス内容をリニューアルして6月から販売を開始したと発表した。

リニューアルした「FIRST」のサービスイメージ

 FIRSTは、同社が国内初の金融VANとして87年に販売を開始した。企業と銀行との口座振替依頼などのデータ交換を実現するサービスとして、現在、70を超える顧客に利用されている。今回、FIRSTの基盤を新たに富士通のクラウド上で構築し、クレジットカード・金融業界のさまざまな企業間データ伝送にも利用可能なサービスへとリニューアルした。

 リニューアルでは、新基盤の構築に合わせてクレジットカード取引の国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」に準拠した。これにより、従来から可能だった企業と銀行とのマルチバンクによるデータ交換に加え、クレジットカード会社と加盟店などとのクレジットカード情報を含むデータ伝送に利用することが可能となった。また、保険会社と企業間などでの保険料請求データの送信など、セキュリティへの十分な配慮が求められる大切なデータの伝送にも、安心して利用することができる。

 さらに、今回のリニューアルにより、各銀行の口座振替依頼などの伝送受付時間の延長に対応するため、サービス運用時間を24時間365日にした。これによって、銀行に対するデータ伝送への対応はもとより、夜間に行う複数の相手先に対するデータ伝送にも対応可能となった。

 FIRSTを利用することでクレジットカード・金融業界の顧客は、データ交換やさまざまな企業間データ伝送の相手先をFIRSTに集約することができるため、運用や通信環境の維持にかかわる負担を軽減できる。

 価格は個別見積もり。同社では、5年間で30社38億円の販売を目標としている。