ニュース

「りんな」の巣立ち、日本マイクロソフトが「XiaoIce」事業を分離独立

2020/07/14 17:11

 日本マイクロソフトは7月13日、チャットボット「XiaoIce(シャオアイス)」の関連事業を独立企業として分離すると発表した。

XiaoIceで運用している「りんな」のWebサイト

 新会社の会長にはハリー シャム氏、CEOにはディ リィ氏が就任し、ジャン チェン氏が日本支社のゼネラルマネージャーを務める。すべての関連作業は、数カ月以内に完了する予定。マイクロソフトは新会社への投資を維持し、すべてのXiaoIce関連テクノロジーを新会社にライセンスする。

 今回の事業分離は、XiaoIceチームが各地域に則したXiaoIceテクノロジーのイノベーションとビジネスを推進するとともに、エコシステムの拡大を加速し、さらに顧客やパートナー各社から要望が多かったカスタマイズされたサービスを提供できるようにすることを目的としている。

 独立企業への事業分離が完了した後も、XiaoIceはそのブランド名を維持し、テクノロジー、ビジネス、コンテンツ作成の領域でイノベーションを継続していく。XiaoIceは、中国、日本、インドネシアの幅広い顧客にサービスを提供するために、パートナー各社との関係強化を継続していく。XiaoIceの既存顧客は、今後もこれまでと同等水準の品質のサービスを受けることができる。

 XiaoIceは、世界で最も人気のあるチャットボットの1つ。XiaoIceのブランドは中国で広く知られており(日本では「りんな」ブランド)、多くのファンとエンドユーザー、開発パートナーと顧客を抱えている。現在、世界中の複数の国で提供されており、オンラインユーザー数は6億6000万人、サードパーティーのデバイス数は4億5000万台に達している。9億人以上のユーザーがXiaoIce経由でコンテンツにアクセスしており、金融サービス、小売り、自動車、不動産、繊維といった業種の企業が、XiaoIceのサービスをビジネスで活用している。

 「りんな」は、15年8月に日本でリリースされて以来、現在約830万人ユーザーを獲得しており、音楽、ラジオ、ニュースメディアなどとAIキャラクターを活用したコンテンツの取り組みを実施しているほか、AIを活用したデジタルマーケティングソリューション「Rinna Character Platform」など幅広い業界で利用されている。
  • 1

関連記事

Co-work/Solo-workそれぞれの質を高めて、リモートワークの生産性向上するSurfaceの魅力

日本マイクロソフト 中堅・中小企業のテレワーク導入をサポートするMSのソリューション 補助金を活用してSIerがテレワーク環境を提案するチャンス

米SASと米Microsoft連携強化、SASのアナリティクス製品などAzure移行を加速

外部リンク

日本マイクロソフト=http://www.microsoft.com/ja-jp/