キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、バーコードなどを読み取るハンディターミナル向けアプリケーションソフトをノンコードで開発するツール「KNTool」を9月7日に発売する。価格は税別10万円で、向こう1年間で1000本の販売を見込む。

「KNTool」の画面イメージと対応するキヤノン電子のハンディターミナル2機種

 倉庫の入出庫管理や在庫管理に使われるハンディターミナル用アプリは、専門知識を持つSIerが請け負いで開発するケースが多かったが、KNToolを使えば「プログラム開発の経験がまったくない人でもノンコードでアプリを開発できる」(國井友春・エッジソリューション企画部ハンディターミナル企画課課長)ようになる。

 アプリの開発に当たっては、KNToolを使ってパソコンにハンディターミナルの画面を擬似的に再現。その画面にマウスの操作のみで倉庫の棚番号、品番、数量といった項目を追加したり、画面の遷移を設定できる。ハンディターミナルのアプリから得たデータは、倉庫管理や在庫管理、POS端末といったバックエンドシステムに適合するCSVファイルに変換。データの受け渡しもスムーズに行える。

 中小製造業や薬局、個人経営の小売店などでもメリットは大きいという。ハンディターミナル企画課の桜井洸司氏は「市販の表計算ソフトとKNTool、キヤノン電子製のハンディターミナルを組み合わせて、ユーザー自身の業務フローに合ったアプリを低コストで開発でき、在庫管理業務の大幅な効率化が期待できる」と話す。
 
ハンディターミナル企画課の桜井洸司氏

 KNToolの開発に当たっては「簡単=K」「納期早い=N」「低コスト=T」の三つをコンセプトとした。SIerに開発を委託すると数カ月かかることもあったが、KNToolによって時間とコストを節約できる。対応するハンディターミナルは、現行機種の「PRea ST-300」と9月7日発売予定の小型機種「同ST-150」の2機種。(安藤章司)