ニュース

西和彦氏率いる東大IoTメディアラボが、IoT無線通信技術の実証実験開始

2020/08/07 16:24

 東京大学大学院工学系研究科機械専攻 IoTメディアラボラトリーは8月6日、横須賀リサーチパーク(YRP)研究開発推進協会WSN協議会と協力して実施するIoT無線通信技術の実証実験について説明会を開催した。

東京大学大学院工学系研究科機械専攻 IoTメディアラボラトリーの
西和彦 ディレクター

 IoT無線通信技術の一つ、省電力広域センサーネットワーク(LPWA=Low Power Wide Area)について、東京大学本郷キャンパス内に「本郷テストベッド」を構築、実証実験を行う。テストベッドは事業者に無償で提供し未知の部分が多いLPWAについて産学連携による研究テーマの発掘を目指す。

 現在、YRP研究開発推進協会WSN協議会が横須賀に構築し運営している「横須賀ハイブリッドLPWAテストベッド」と協力。市街地、本郷エリアの両地域での実験結果をもとにLPWAの検証を進める。特に本郷テストベッドでは、LPWAでセンサーを大量に同時使用した場合の干渉や混信などについて各種測定環境を用意。市街地・ビル街での通信実験を通じて検証する。
 
東大本郷キャンパス工学部2号館屋上に設置したLPWA基地局

 東京大学大学院工学系研究科機械専攻 IoTメディアラボラトリーの西和彦 ディレクターは「通信が必須なIoTでは、他社と強調しながらつながるということが重要。IoTメディアラボがハブとなってLPWAの普及に貢献したい」と話した。(BCN・道越一郎)
  • 1

関連記事

都築電気 IoT基盤を軸にAI活用を支援 デバイスから運用サービスまで網羅的にカバー

最新技術で命を守る 防災・減災IT最前線

ハウス施設内の温度・湿度を見える化、NTTテクノクロスが販売

日立システムズ、下水道汚水マンホールでの水位監視で実証実験

ローカル5Gとは何か “自営できる5G”の ポテンシャルとイノベーターの戦略

外部リンク

東京大学大学院工学系研究科機械専攻 IoTメディアラボラトリー=http://iml.hnl.t.u-tokyo.ac.jp/blog/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>