クリエイティブジャパン(熊澤修一社長)は10月1日、IoTソリューション「CLIP」を活用した換気状況の可視化ソリューション「新型コロナ感染症予防システム」の提供を開始した。CO2濃度を基に人の密集度を算出し、感染症対策やオフィスの環境改善に活用できる。

CLIP IoTデバイス

 新型コロナ感染症予防システムに活用されているCLIPは、GNSS、湿度、温度、加速度センサーを搭載したIoTデバイスとクラウド環境、データ可視化アプリケーションを提供し、通信はソニーが提供するLPWAの通信規格「ELTRES」で行う。ELTRESは1日当たり500回とSigfoxなどのLPWA通信規格と比較して頻繁にデータを送信できることから、よりリアルタイムに結果を反映できるという。

 今回の新型コロナ感染症予防システムは、電気通信大学との共同研究によるもので、CLIPのIoTデバイスにCO2濃度検知センサーを組み込むことで実現した。この数値を基に室内の人数変動をリアルタイムに把握し、密集度合いを分析、管理者に通知できる。また二酸化炭素濃度の上昇は人体に眠気などの体調不良をもたらすことから、同ソリューションによる換気の徹底で生産性の向上にもつながるという。

 同社の草野和文・事業戦略本部本部長は「屋外の一般的なCO2濃度は400ppm程度で、CO2濃度が1000ppmを超えると悪影響が出始める。これは屋内では簡単に超えてしまう数値で、オフィスが社員の生産性を下げる原因になってしまっていることもある」と指摘。「CLIPを安全で効率的な環境を作るための指標にしてほしい」と語る。

 クリエイティブジャパンでは同ソリューションは多彩な利用シーンがあると考えており、オフィスだけでなく、教室や店舗、バス・タクシーなどの交通機関、リモートワークにおける一般家庭などでも活用できるという。今後同社ではパートナー網を広げていく方針で、既にディストリビューターなどとやり取りを開始している。3年で3億円の売り上げを目指す。(銭 君毅)