SBテクノロジー(SBT)、NEC、サイバートラスト(CTJ)の3社は10月21日、ビルディングオートメーションシステム(BAシステム)やファクトリーオートメーションシステム(FAシステム)に対するサイバーセキュリティ対策システム「Smart Secure Service(スマート・セキュア・サービス)」を共同開発し、提供を開始すると発表した。

「Smart Secure Service」で提供するサービスメニュー

 Smart Secure Serviceは、脆弱性診断サービスやセキュリティコンサルティングサービス、IoT-GWサービスと運用・監視サービスを組み合わせて、建物のスマート化によってより高いセキュリティ性能が求められる建物設備のライフサイクルにあわせて幅広いセキュリティ対策を提供するサービス。これにより、効率的な管理と高度な機能が求められるSociety 5.0時代のスマートビルやスマートファクトリーの普及を支援する。

 SBTとCTJは、17年に竹中工務店との3社で実施した「竹中工務店所有ビルに対するビル設備脆弱性診断の実証実験」を機に、BAシステムのセキュリティ対策に取り組んできた。その取り組みから、スマートビルの普及には建物設備のライフサイクルにあわせたセキュリティ対策が必要であると考え、そこで得られた知見からSmart Secure Serviceの開発を進めたという。

 Smart Secure Serviceでは、第三者機関の立場で、汎用制御システムセキュリティ規格「ISO/IEC62443」「CSMS V2.0」やクラウドサービスセキュリティ規格「ISO27017/27018」などに準拠し、不正アクセスや外部デバイスによる誤動作、プログラム書き換え、ウイルス混入、情報漏えいなどの脅威への対策をサービスとして提供する。

 提供サービスは、脆弱性診断サービス、セキュリティコンサルティングサービス、IoT-GWサービス、運用・監視サービスの4つで構成される。このうち、IoT-GWサービスは、NECが提供する、IoT-GWの真正性確保を実現できるクラウドサービス「NEC IoT System Security Lifecycle Services」とIoT機器からの大量データを高速処理する「NEC AI Accelerator」、CTJが提供する、IoT機器向けLinux OS「EMLinux」とIoT機器の真正性担保を実現するトラストサービス「Secure IoT Platform(SIOTP)」で構成されている。

 SBTは、Smart Secure Serviceの開発とサービス化にあたっての総合プロデュースを担うとともに、顧客に向けた企画・設計段階の導入コンサルティング、IoT-GWサービス導入後のヘルプデスクや運用監視サービスなど総合的なセキュリティソリューションを提供する。また、Smart Secure Serviceの販売窓口として、提案・設計・導入に関する技術支援を行う。

 価格は、実施するサービスや建物の規模、IoT-GWの台数にあわせて個別見積もりとなる。参考価格として、IoT-GWサービス、運用・監視サービス(凡例:1フロア床面積4000平米、地上10階/地下1階の新設建物に、1フロアあたり2台、合計22台のIoT-GW)を導入した場合の初期導入費は3000万円から、年間運用費は400万円から。SBTでは、今後5年間で200棟の受注を目指す。