サイボウズは11月13日、日清食品ホールディングス(日清食品HD)のワークフローシステムとして業務改善プラットフォーム「kintone」が採用されたと発表した。


 日清食品グループでは、次の時代に向けた新しい挑戦のために会社全体の生産性向上が不可欠だった。デジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に推進するなかで、捺印や規定の用紙を必要とするワークフロー業務は改善が急務となっていた。そこで、20年度内にワークフロー業務のペーパーレス化を目指し、サービス選定を行った。その際に前提となった条件は「内製化に適したローコード、ノーコードツール」。年々深刻化するIT人材不足や外注したシステムが現場で使われなくなるといった問題を受け、自社のリソースで開発を行うことに加え、現場の意見を聞きながら柔軟にシステムを改善していくことができるツールが求められた。

 内製化に適したローコード、ノーコードツールであることを前提に、「クラウドベースのプラットフォーム」「連携サービスの充実」「スマートフォンやタブレット端末への対応」などを評価指標として検討した結果、kintoneが採用となった。最も評価したポイントは「直感的な操作」。現場部門が日々の入力業務を迷いなくできることに加えて、情報システム部門での管理のしやすさ、業務の変化に合わせて柔軟に追加開発や改善できる点が評価された。kintoneを活用したペーパーレス化のほか様々なDX推進の結果、日清食品HDは8月に「デジタルトランスフォーメーション銘柄2020」にも選定されている。

 kintoneは、業務に必要なシステム(アプリ)を自由に開発・改善することができる。現在、日清食品グループでは約70のアプリを運用しており、主に「稟議のワークフロー」「各種申請手続き」「監査証跡文書に関する記録、回覧業務」などの業務に活用している。現在も月に10-15個程度のアプリを追加開発している。

 今後は、各工場での報告文書や商品開発のための工程管理表のフォーマットをkintone上で統一、管理するなどの業務改善を進めていく予定。

 また、今回の開発では、kintoneのシステム開発・業務改善について相談やサポートを行う「gusuku Boostone」を活用した。自社でkintone開発を行う過程で不明な点や外部の知見を取り入れたい場合に支援を受けられるサービスで、これによって内製化を進めながらも、外部のサポートによりスピーディーな開発が可能となった。さらに、ノーコードカスタマイズサービスやプラグインを利用することで、課題に合わせて柔軟に開発・改善ができる持続可能なシステムを実現している。